今日の難解漢字は
「経緯」
「香蕈」
「基督弥撒」
「吶る」
「鰆」
です!
どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、
なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「経緯」です!
「経緯」の読み方をご存じでしょうか?
一般的には「けいい」と読みますが、今回は「けいい」以外の読み方でお答えくださいね。
ちなみに「きょうい」ではありませんよ。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「経緯」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
- 意味は「けいい」と読む場合と同じです
- 「一体どんな経緯でそんなミスがおきたの?」のように使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「経緯」の読み方!正解は!?
正解は「いきさつ」です!
「いきさつ」は「けいい」と同じ意味で、物事が起こったなりゆきや、経過という意味。
「経緯」の由来は、織物の縦糸と横糸にあります。
縦糸を「経糸」、横糸を「緯糸」と呼ぶことから、縦と横の糸が組み合わされる様子を物事のなりゆきに見立てて「経緯」という言葉になったのです。
以下は「いきさつ」を使った例文です。
- 2人はどこで出会ってどのように結婚したのか、いきさつが知りたいわ
- どのようないきさつでその街に着いたのか記憶していますか?
- こんな結果に終わったのはなぜなのか、いきさつを話してください
2つ目の漢字は「香蕈」です!
「香蕈」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(こうそう)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?
「香蕈」読み方のヒントは?
ヒントは全体で4文字、「〇〇〇〇」となります。
あるキノコの名前ですが、キノコのなかでも1,2を争うとても馴染みのある品種です。
何か思い当たるものはあるでしょうか?
「香蕈」読み方のもうひとつのヒントは?
最初の一文字目は「し」です。
しで始まる馴染みのあるキノコというと、もはや2択ですね。
肉厚な食感や独特のひなびた風味がたまらないのですが、 若干好き嫌いの分かれる食材かもしれません。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「香蕈」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「しいたけ」
です!
しいたけというと「椎茸」の表記のほうが一般的ですが、今回の出題のように「香蕈」とも書きます。
椎の木にできることが多いことから、そのまましいたけと名付けられたそうです。
香蕈の蕈という漢字は「キノコ」という意味なので、直訳すると「香るキノコ」となります。
たしかにしいたけは日本人が好むと言われる、独特の香りや風味がありますね。
干したしいたけにはグアニル酸という旨味成分が豊富なため、特に精進料理の出汁とりには欠かせません。
じっくり炭火で焼いてしょうゆをちょっとたらしても最高ですね。
3つ目の漢字は「基督弥撒」です!
「基督弥撒」の読み方をご存じでしょうか?
もちろん「きとくみさん」ではありません。
今回はかなりの難問ですので、推測だけで当てるのは難しいかも知れませんね。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「基督弥撒」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字
- 12月に毎年行われる大きな行事
- ある人の誕生を祝う日
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「基督弥撒」の読み方!正解は!?
正解は「基督弥撒(クリスマス)」です!
読めなかった方も、ヒントを見るとすぐにわかったと思います。
「基督」はキリストと読み、「弥撒」はミサのことなので、この2つを合わせて「クリスマス」という意味になるのです。
クリスマスは「聖誕祭(せいたんさい)」や「聖誕節(せいたんせつ)」と呼ばれることもありますよ。
ところで、クリスマスはキリストの誕生日を祝う日だと思っている方が多いのですが、実はキリストの生まれた日はよくわかっていません。
クリスマスは、正しくはキリストの誕生を祝う日になります。
4つ目の漢字は「吶る」です!
「吶る」を何と読みますか?
唸る・叶える・咬む、似たような漢字はたくさんありますが…
サッと読めたら、あなたはすごい!
「吶る」の読み方のヒントは?
1.「吶る」をひらがなにすると3文字になります。
2.「吶る」の類語には「口籠る」「口篭る」「つっかえる」などがあります。
3.「吶る」を英語にすると「stutter」、フランス語では「bégayer」と言います。
4.『やや吶って口重く、まじりと言う。』泉鏡花「夫人利生記」より引用
正解は…
正解は「どもる」でした!
「吶る」は吃音のこと。一般的には「吃る」と書くことが多いですね。
天才アルベルト・アインシュタインやロックスターのエルヴィス・プレスリーも吃音だったといわれています。
日本人では、政治家の田中角栄や落語家の三遊亭圓歌が吃音でした。角栄は浪花節を練習して克服したのだそう!
「吶」の音読みは「キツ」、訓読みは「吶る(どもる)」「吶う(くう)」「吶う(すう)」、漢検準1級6画の漢字です。
「吶」を使用いる日本語
哨吶(チャルメラ):先端がアサガオ状に開く木管楽器。屋台の中華そば屋などが使います。
吶吶(とつとつ)と話す:流暢でない話しぶり。途切れ途切れの調子で喋ったり語ったりするさま。
5つ目の漢字は「鰆」です!
「鰆」の読み方をご存じでしょうか?
魚+春で「ぎょはる」と読むのはもちろん間違いです。
釣りが趣味の方やお料理が得意な方は、もちろんご存じですね。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「鰆」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字です
- マグロを細長くしたような形が特徴
- スズキ目サバ科に属する海水魚です
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「鰆」の読み方!正解は!?
正解は「さわら」です!
「鰆(さわら)」はヒントで紹介したように、スズキ目サバ科に属する海水魚で、大きさは60cm以上にもなります。
魚編に春と書いて「さわら」と読みますが、関東では「寒鰆」がよく出回っているため、冬の魚とされています。
ではなぜ春という字が使われているのかというと、4月~6月になると産卵のため瀬戸内海に集まるからです。
また、形が長細いため「狭い腹」から「さわら」と呼ばれるようになったという説もあります。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました!