今回のお題は「隔靴掻痒」「貪婪」「鉤餌」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「隔靴掻痒」
「隔靴掻痒」
これ、何と読むかわかりますか?
「見たことある!」「知っている!」という方も多いはずのこの言葉。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「隔靴掻痒」読み方のヒント!
「隔靴掻痒」は、見ての通り四字熟語。
面白い表現をする四字熟語なので、知っている方が多いかも?
読み方のヒントは「か〇〇そ〇〇う」!
何が当てはまるか、漢字の音読みから探ってみましょう。
さて、あなたは何と読みましたか?
「隔靴掻痒」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「かっかそうよう」
です!
「隔靴掻痒」は、
「思い通りにならず、もどかしい」という意味の言葉です!
なんでそんな意味になるの?と思う方は、
漢字から情景を思い浮かべてみましょう。
「隔靴」とは「靴を隔てている」ということ。
「掻痒」は「痒いところを掻く」ということです。
つまり「靴の上から痒いところを掻いている」というシーンなんです。
靴の上から足の痒いところを掻こうとしても、
当然痒さは改善しませんよね。
この「もどかしさ」が「隔靴掻痒」の意味
「もどかしい」「思い通りにいかない」になったのです。
一度覚えてしまえば、とても印象に残る「隔靴掻痒」。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
2問目はこの漢字!「貪婪」
「貪婪」の読み方をご存じでしょうか?
「貧」に似た字と「女」を含む漢字の組み合わせすが、「ひんじょ」と読むのはもちろん間違い。
「貪」の読み方がわかれば、何となく答えが見えて来るかもしれません。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「貪婪」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
- とても欲が深いことを言います
- 「彼は貪婪で恥を知らない性格だ」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「貪婪」の読み方!正解は!?
正解は「どんらん」です!
「貪婪(どんらん)」とは、非常に欲が深いことや欲望に限りがないこと、全て貪りつくそうとすることなどを意味する言葉。
貪りつくすというと悪い方に捉えがちですが、本をたくさん読むことを「貪婪な知識欲」と表現するなど、良い方面に使われる場合もありますよ。
また「貧(ひん)」と「貪(どん)」はよく似ているので、間違えないように注意しましょう。
最後はこの漢字!「鉤餌」
「鉤餌」の読み方をご存じですか?
「餌」はペットを飼っているとよく見かける字で「鉤」は工具などで見かけることがあります。
いったい何と読むのでしょうか?
「鉤餌」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「こ○○」の3文字
- 音読みです
- 釣りに関係する言葉です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「鉤餌」の読み方、正解は・・・
正解は
「こうじ」
です!
「鉤」は「物をひっかけたりとめたりする先の曲がった金属製の道具」のことで、「つりばり(釣り針)」も鉤の一種です。「鉤爪(かぎづめ)」も、動物の爪が根元から先にかけて湾曲している様子から「鉤」が使われています。
「餌」はそのまま「動物にあたえる食べ物(えさ)」のことですが、「人を誘惑する手段」と解釈されることもあります。
「鉤餌」はそのまま「釣り針と餌」という意味を持ちますが、餌の意味から「人を誘い込む魅力的なもの」という意味で使われることもあります。
スケールの大きい釣りの話
「鉤餌」という言葉の歴史は古く、紀元前の書物「荘子」の逸話にも使われているのですが、荘子の釣り話の中にあまりにもスケールが大きく面白い話があるので紹介します。
任の国の公子が、太い縄と大きな釣鉤を作り、去勢した牛50頭を餌にして山の上に坐り、大海に竿を振った。1年以上経ったある時、とても大きい魚を釣り上げた。大魚は鉤にかかると深く潜ったり飛び上がったりした。その波紋は山のように高く海水を揺り動かし、そのうなり声は鬼神のようで千里四方の人々を驚かした。
公子が釣り上げた魚を干し物にして配ったところ、人民すべてが満腹になった。小さな竿に細い糸をつけ、水たまりで小魚を釣っているようでは、到底大魚は釣り上げられない。些細なことに拘っていては、大志を遂げることはできないのだ。
色々突っ込みたくなる話ですが、それも含めて「些細なこと」なのかもしれません。
「鉤餌」という言葉を見かけたら、読み方と一緒に釣りの話も是非思い出してくださいね。