今回の難読漢字は「鶏冠木」「担う」「饗す」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「鶏冠木」
「鶏冠木」の読み方をご存じですか?
「鶏冠」は鶏のとさかのことをあらわす言葉なので「とさかぎ」?ではありません。
それでは、どのように読むのでしょうか?
「鶏冠木」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「か○○」の3文字
- 訓読み(熟字訓)です
- 葉がある国の国旗に使われている木です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「鶏冠木」の読み方、正解は・・・
正解は
「かえで」
です!
「かえでの木」または「蛙の手」のことをあらわしています。「かえるで」と読まれることもあり、どちらも正解です。
かえでは英語圏ではメープル(Maple)と呼ばれており、カナダの国旗のデザインに使われていることで有名ですね。
かえでの葉が蛙の手や鶏のとさかに似ていることから字があてられています。読み方は蛙から来ていて、文字はとさかから来ているように見えます。このように熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方を「熟字訓」と言います。特殊な読み方なので、漢字から意味を考える必要があります。まるで謎解きのようですね。
「かえで」には「鶏冠木」の他にも様々な表記方法がありますが、葉の形が似ている「もみじ」も熟字訓を調べてみると色々表記方法があって面白いですよ。
「鶏冠木」の読み方、是非覚えてくださいね。
2問目はこの漢字!「担う」
「担う」と書いて、なんと読むか分かりますか?
担当の「担」なので、頭に思い浮かぶイメージで合っていると思います。
でも「担う」を(たんう)とは読みませんよね?
さて、「担う」と書いてなんと読むでしょうか?
「担う」読み方のヒントは?
「担う」は、かつぐという意味と、自分の責任として引き受けるという意味があります。
口に出して使っているのは、後者の責任を引き受けて負担するという意味ではないでしょうか。
会社で出世すれば出世するだけ、責任を担う事が大きくなってきます。
若い人は重荷になるので、責任を担うことはしない。と思っているとしても、実はみんな未来を担っているんですよ!
責任を担う事で、自分もまた成長できるかも。
「担う」読み方のもうひとつのヒントは?
ひらがなにすると「〇〇う」です。
さて、もうわかりましたか?
「担う」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「になう」
です!
一人で全部仕事を引き受けることを「一手に担う」といったりします。
ぜひ、覚えておきましょう。
最後はこの漢字!「饗す」
「饗す」の読み方をご存じですか?
「客にごちそうする」という意味で「きょうす」と読むことがありますが、それ以外の読み方があります。
いったい何と読むのでしょうか?
「饗す」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「も○○す」の4文字
- 訓読みです
- 「客にごちそうする」という意味は同じです
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「饗す」の読み方、正解は・・・
正解は
「もてなす」
です!「持て成す」と表記することもあります。
「饗」という漢字には「もてなす」「もてなしを受ける」という両方の意味がありますが、いずれにしても複数の人が向かい合って食事をすることをあらわしています。
「饗す」のもうひとつの読み方は?
漢字の読み方には書かれていませんが、「饗す」にはもうひとつ珍しい読み方があります。
それは「にえす」で、「その年の新穀などを神に供える」という意味になります。
これも相手が神様ではありますが、「ごちそうで神様をもてなす」と考えれば、他の読み方と同じような意味であることがわかります。
同じ「饗す」で、意味もそれほど違わないのに、読み方が三種類もあるなんて紛らわしいですが、「もてなす」という読み方は是非覚えておいてくださいね。