今日の難読漢字は
「肌膚」
「允許」
「挺く」
の3問です!あなたは正しく読めますか?
目次
難読漢字、1問目は「肌膚」!
「肌膚」の読み方をご存じですか?
見た目のイメージで「ひふ」と読んでしまいそうですが、それは「皮膚」なので「肌膚」の読み方としては間違いです。
それでは、いったい何と読むのでしょうか?
「肌膚」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○ふ」の2文字
- 音読みです
- どちらも訓読みは「はだ」です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「肌膚」の読み方、正解は・・・
正解は
「きふ」
です!
ヒントに書いた通り「肌」も「膚」も訓読みは「はだ」で、いずれも体の表皮、つまり「皮膚」をあらわす言葉です。
現代日本では一部を除いて「皮膚」に統一されている言葉と思って問題ないでしょう。
「肌膚甲錯」
現在でも東洋医学では「肌膚」という言葉が使われることがあります。
「肌膚甲錯(きふこうさく)」と言う言葉は「皮膚甲錯」に置き換えられていることもありますが、多くは「肌」が使われています。
ちなみに「肌膚甲錯」は「肌が乾燥してカサカサし、うろこ状になっている」という状況のことで、いわゆる「サメ肌」のことです。東洋医学においては血行が悪いことが原因とされ、漢方薬や鍼灸で治療することが多いようです。
皮膚が乾燥した時は、お肌のケアと一緒に「肌膚」の読み方も思い出してくださいね。
難読漢字、2問目は「允許」!
「允許」の読み方をご存じですか?
「允」という字は「弁」に似ていますが違う漢字なので「べんきょ」とは読みません。
それでは、いったい何と読むのでしょうか?
「允許」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○きょ」の4文字
- 音読みです
- 「隠居」と同じ読み方です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「允許」の読み方、正解は・・・
正解は
「いんきょ」
です!
「允」は「ゆるす、みとめる」という意味の漢字です。「いん」以外に「まこと」や「ゆる(す)」という読み方があります。
「許」は「ききいれる、みとめる」という意味の漢字です。
「允許」は同じような意味を持つ漢字を合わせた言葉で「許す」「許可する」という意味があります。
「允許」と「免許」
「允許」は基本的に上の立場の人が許可することで成立します。「允」の字は元々氏族名や官職名をあらわしたもので、特定の立場の人が認めること、として使われるようになったようです。
空手や囲碁など、段位や級位に対して「○段 右允許す」と証書に書かれていることがあります。これも特定の役職から許可されたという意味合いがあるようです。
同じようなものに「免許」がありますが、こちらは「公的機関」が許可を与えたものになります。免許の場合は、基本的には禁止されていることを「見逃す」許可と考えるとわかりやすいです。免許が必要な行為(車を運転する、医療行為を行うなど)は免許が無い場合は禁止されているということです。
「允許」の読み方や「免許」との違いを是非覚えておいてくださいね。
難読漢字、3問目は「挺く」!
「挺く」の読み方をご存じですか?
「挺」という漢字を見て「潜水艇」「梃子」「法廷」などの言葉を想像しましたが、なんとどれも異なる漢字でした。
いったい何と読むのでしょうか?
「挺く」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○く」の2文字
- 訓読みです
- 銃や農具などを数える時に使う言葉です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「挺く」の読み方、正解は・・・
正解は
「ぬく」
です!
「挺」という漢字は「ぬきんでる、人より先に出る」や「銃・農具など長いものを数える語」という意味があります。数える場合は「ちょう」と読み「一挺、二挺」と使います。
「挺く」は「他人よりぬきんでる」という意味になります。
「挺く」と「抜く」の違い
「ぬく」という読み方を聞くと、「抜く」という漢字との違いが気になりますよね。実際「抜く」にも「ぬきんでる」という意味があります。また、二つの文字を合わせた「挺抜」という熟語もあります。
ただ、漢字の成り立ちから考えると「挺」には「突き出す」という意味があり、「抜」には「引き出す」という意味があります。そう考えると「ぬきんでる」にも「自力でぬきんでる」「(何らかの力によって)引き出される」という違いがあるのかもしれませんね。
よく使われる字と同じような意味ですが、微妙にニュアンスの違う「挺く」の読み方を是非覚えておいてくださいね。
さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回は似たような意味を持つ他の単語がある問題を出してみました。
全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。