漢字読み講座

【今日の難読漢字】「差金」「驀進」「巴奈馬」「石首魚」「片言隻語」ってなんて読む?

今日の難解漢字は

「差金」

「驀進」

「巴奈馬」

「石首魚」

「片言隻語」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「差金」です!

「差金」は、証言用語で「さきん」と読み、「差し引いた残りの金額・差額」という意味で使われます。

一般的には、「差額」の方が馴染みのある言葉ではないでしょうか。

そしてこの「差金」、別の読み方である道具の名前を表すんです!

今回は、その道具の名前が問題です。

何と読むか、さっそく考えていきましょう。

「差金」の読み方のヒントは・・・?

それでは、「差金」がどんな道具かをヒントにします!

「差金」は大工の必需品と言われ、直角を見つけたり直角の長さを測ったりできる金属の定規です。

形はL字型です。

見たことがある人もいるかもしれませんね。

「差金」の読み方は、ひらがなで「〇〇がね」の4文字です。

もう、分かりましたか?

「差金」の読み方の答えは・・・

正解は、「さしがね」でした!

差金はL字型の定規で大工の必需品ですが、別の道具も「差金(さしがね)」と呼ぶものがあるんですよ。

歌舞伎で鳥や蝶などの小道具を操るために用いる黒い棒も「差金(さしがね)」と言います。

さらに、操り人形で腕や手首、指などを操るための細い棒も「差金(さしがね)」です。

観客からは見えないように小道具を操ることから、陰で人に指図して操ることを「差金(さしがね)」と言うようになりました。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

2つ目の漢字は「驀進」です!

「驀進

これ、何と読むかわかりますか?

 

難しい漢字は、雰囲気で読んでしまいがち。

しっかり読めてこそ漢字マスターです!

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「驀進」読み方のヒント!

 

「驀進」は、よく読み間違えられる漢字。

そこのあなたも「まいしん」や「しょうじん」なんて読んでいませんか?!

 

間違いの原因は「驀」の字。

見慣れない漢字な上に、画数も多くて読みにくいですよね。

ヒントは「○く」と読みます。

「驀進」だと「○くしん」。○には何が入るでしょうか?

 

さて、あなたは何と読みましたか?

 

「驀進」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「ばくしん

です!

 

「驀進」は、

「まっしぐらに進む」という意味の言葉です!

 

「優勝へ驀進する」「出世街道を驀進する」

というように使います。

 

スポーツ新聞の見出しなどでよく見かけるので、

特に野球や競馬がお好きな方にとっては、馴染み深い漢字だったかも。

 

ちなみに「驀」の字自体にも

「ひたすらまっすぐ進む」という意味があります。

 

この漢字を使った別の難読漢字が「驀地」

これで「まっしぐら」と読むんですよ!

 

手書きすることは少ないかもしれませんが、

覚えておけばかっこいい「驀進」。

これを機にスマートに読めるようになりましょう!

3つ目の漢字は「巴奈馬」です!

「巴奈馬

これ、何と読むかわかりますか?

 

漢字自体は難しくないのですが、

読み方はわかるでしょうか?

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「巴奈馬」読み方のヒント!

 

「巴奈馬」は、実は当て字!

とあるカタカナ3文字に当てはめた漢字です。

 

ヒントは、とある国の名前!

 

さて、あなたは何と読みましたか?

 

「巴奈馬」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「パナマ

です!

 

「巴奈馬」は、

「パナマ共和国の漢字表記」です!

 

パナマ共和国は、北アメリカ大陸と南アメリカ大陸を繋ぐ境目に位置する国。

大西洋と太平洋を結ぶ「パナマ運河」も有名です。

またスパニッシュレゲエの発祥の地としても知られています。

 

歴史的にも経済的にも重要な地点ではあるのですが、

その立地から現在は麻薬の密売が横行しているのだとか……

それに伴い、治安の悪い国としても知られています。

 

国名の当て字としては簡単な部類です。

「巴」は「巴里(パリ)」の当て字などにも使われます。

「奈」や「馬」は普段から使っている読み方なので、

わかりやすいですよね。

 

ですが、国名の漢字表記は漢字検定一級相当!

覚えているとそれだけで漢字マスターに近づきます。

これを機にスマートに読めるようになりましょう!

4つ目の漢字は「石首魚」です!

「石首魚

これ、何と読むかわかりますか?

 

漢字は小学生でも書けるものばかり。

なのに組み合わせると読み方がわからなくなりますよね。

 

さあ、あなたは何と読みましたか?

 

「石首魚」読み方のヒント!

 

「石首魚」は、見た目通り魚の名前です。

ところが「魚」は「さかな」とも「うお」とも読みません。

 

「いしくびざかな」ではありませんよ!

ヒントは4文字「いし〇〇」なのですが……

 

さて、あなたは何と読みましたか?

 

「石首魚」の読み方、正解は…

気になる正解は…

 

 

 

 

「いしもち

です!

 

「石首魚」は、

「スズキ目スズキ亜目ニベ科シログチ属の魚」という意味の言葉です!

 

日本では東北地方以南の海で釣ることができ、世界中の温帯付近に生息する魚。

年間通して釣ることができる、釣り人にはお馴染みの魚です。

 

和名では「シログチ」と言うのですが、釣り人からは「イシモチ」と呼ばれているだとか。

ちなみに「石持」と書くこともあるそうです!

 

なぜ「イシモチ」というのかというと、頭部に大きな耳石があるから!

特徴がそのまま名前になっているのは、とってもユニークですよね。

 

 

漢字も由来も単純だからこそ、覚えてしまえば簡単な「石首魚」。

これを機にスマートに読めるようになりましょう!

5つ目の漢字は「片言隻語」です!

片言隻語の読み方をご存じでしょうか?

「片言」は「かたこと」とも読めますが「かたことせきご」ではありませんよ。

ちなみに「隻語」の方はそのまま「せきご」で合っています。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「片言隻語」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇〇〇」の7文字
  2. 「片言隻句」も同じ意味です
  3. 「片言隻語をとらえる」などと使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「片言隻語」の読み方!正解は!?

正解は「へんげんせきご」です!

「片言隻語(へんげんせきご)」とは、「ちょっとした言葉」「わずかな言葉」といった意味。

ヒントで示した「片言隻句」も同じ意味です。

また「一言半句(いちごんはんく)」も近い意味の言葉になります。

「片言隻語をとらえる」は「わずかな失言や言い間違いをあげつらって粗を探す」という意味。

「言葉尻をとらえる」や「重箱の隅をつつく」も同じような意味で使われます。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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とにかく本が好きです!