本日の難読漢字クイズは…
「亟」「侈」「俘」です。
日本語力をアップしましょう!
目次
1個目の漢字はこれ!「亟」
「亟」です!
「極」に似ていますが…?!
早速ヒントを見てみましょう!
「亟」の読み方のヒントは?
1.「亟」をひらがなにすると、4文字になります。
2.「亟」の類義語には、「再々」「往々」「頻繁」などがあります。
3.『亟時を失うは、知と謂うべきかと。』下村湖人「論語物語」より引用
4.「毎年この季節になると亟見かける女性」のように使います。
正解は…
正解は「しばしば」でした!
「亟」とは、物事が一定の間隔で繰り返して起こるさまをいいます。
一定の間隔は、 「しょっちゅう」と「ときどき」の中間程度とされています。
普通は「しばしば」とひらがなで書きますね!
日常会話で使うことは少ないですが、文章ではよく見かける表現です。
「亟」という漢字は、人間の頭上から足先までの間をあらわす会意文字。上と下の横線が頭と足先、真ん中は人間、両側の口と又が動作を意味します。
「亟」の音読みは「キ・キョク・コキ・コク」、訓読みは「しばしば」「亟やか(すみやか)」、漢検1級、9画または8画の漢字です。
「亟」には、はやい、急いで、あわただしいなどの意味もあります。
よく使う「極」から木へんを取っただけなので、覚えるのは簡単でしょう。
機会があったらぜひ使ってみてください!
2個目の漢字はこれ!「侈」
「侈」です!
初めて見る方が多いのでは?
早速ヒントを見てみましょう!
「侈」の読み方のヒントは?
1.「侈」をひらがなにすると、5文字になります。
2.「侈」の類義語には、「放埓」「奔放」「放恣」などがあります。
3.「彼は権力を侈にしています」のように使います。
4.「侈」をフランス語にすると「Comme je veux」、イタリア語では「Come voglio」になります。
正解は…
正解は「ほしいまま」でした!
「侈」とは、自分の望む通りに、自由、勝手に行為をする様子です。
欲しいものを手に入れようとすることで、実際に手に入れることではありません。
一般的には「欲しいまま」または「恣」と書きますね。
「侈」の音読みは「シ・イ・シャ・セ」、訓読みは「侈きい(おおきい)」「侈る(おごる)」「ほしいまま」、漢検1級、8画の漢字です。贅沢をする、たかぶるという意味もありますよ。
「侈」という漢字は、無駄遣いをあらわす形声文字。にんべんは人の行為や経済活動、多は重なる、「人の余りある行為」ということです。
「侈」を使う熟語
華侈(かし):派手で贅沢なこと
邪侈(じゃし):よこしまな心を持ち、おごり高ぶること
奢侈(しゃし):度を過ぎて贅沢をすること
3個目の漢字はこれ!「俘」
最後の問題は「俘」!
「侯」に似ていますが…
読めそうで読めない漢字ですね。
「俘」の読み方のヒントは?
1.「俘」をひらがなにすると、3文字になります。
2.戦国史が好きな人は知っているかもしれません!
3.『そそのかして俘にした人間が、』ドストエフスキー「カラマゾフの兄弟」より引用
4.誰かの「俘」になる経験は、人生を豊かにします。
正解は…
正解は「とりこ」でした!
「俘」とは、捕らえた敵、捕虜、生け捕ることです。また、特定の物や人に夢中になることも含みます。ただし、その場合は「虜(とりこ)」を用いるケースが多いでしょう。
誰かの「俘」になる経験があるのは幸せなことですね。
「俘」の音読みは「フ」、訓読みは「とりこ」「俘る(とる)」、漢検1級、9画の漢字です。
「俘」を使った熟語
俘聝・俘馘(ふかく):生け捕りにする、左耳を切ること
俘醜(ふしゆう):多くの俘、または多くの俘の子どもたち
俘斬(ふざん):生け捕りにする、斬り捨てること
俘虜(ふりょ):捕虜
捕虜とは武力戦争で敵の権力内に陥った者を指します。昔の日本では捕虜を、俘虜と読みました。
第二次世界大戦まで、公文書では俘虜が用いられ、当時の雑誌や書籍では捕虜が用いられたようです。