今回は「鴃」「当薬」「置行堀」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「鴃」
「鴃」を何と読みますか?
「袂(たもと)」に似ていますが…
つぶらな瞳がとっても可愛い!
「鴃」の読み方のヒントは?
1.「鴃」は、ひらがなにすると2文字です。
2.「鴃」には「伯労(はくろう)」「ささら」「反舌(はんぜつ)」などの別名があります。
3.「鴃」は、俳句で秋の季語です。
4.「鴃」をフランス語にすると「Pie-grièche」、英語では「Shrike」といいます。
正解は…
正解は「もず」でした!
「鴃」はスズメ目モズ科の鳥。百舌鳥・鵙・百舌と書いても正解です。
体と目が丸くて可愛らしい鳥ですが、実は虫だけでなく、ネズミやトカゲといった小型の哺乳類を食べる獰猛な肉食系。小型の鳥も食べてしまいます!
見た目の特徴はカギ状になったくちばし。
秋から11月は激しく甲高い「高鳴き」をします。
「鴃」の音読みは「ゲキ・ケイ・ケツ・ケキ・キャク・ケチ」、訓読みは「もず」、漢検1級15画の漢字です。
「鴃」のはやにえ
「鴃」には「はやにえ(早贄・速贄)」と呼ばれる不思議で残酷な習性があります。
捕らえた獲物を木の枝に串刺しにしたり、枝の間に挟んだりする行為です。
「はやにえ」の理由には諸説あり、冬の保存食、狩猟本能、獲物を引き裂いて食べやすくするためなどの説が有力。
2問目はこの漢字!「当薬」
「当薬」って何て読むかわかりますか?
(とうやく)とも読みますが、他にも聞いたらすぐにわかる読み方があります。
「薬」という漢字が使われている通り、
生薬として有名です。
「〇〇〇〇茶」という名前を聞いたことがあるかもしれません。
日本一苦いお茶として知られています。
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「当薬」の読み方のヒントは?
- 二年草です
- 日本、韓国、中国などが原産地です
- 日本3大民間薬の1つとされています
さあ、何と読むか分かりましたか?
「当薬」の読み方、正解は……
正解は……
「せんぶり」
です。
「千振」とも書きます。
薬としては、「胃腸虚弱」「消化不良」「胃痛」「腹痛」「食欲不振」などに効くとされています。
茎は紫色で、秋に紫色の線のある白い花を咲かせます。
せんぶりという名前は「お湯の中に千回振り出してもまだ苦いこと」が由来です。
テレビなどの罰ゲームでせんぶり茶を飲まされているのを見たことがあるのではないでしょうか。
苦しそうな顏をして飲んでいることが多いですよね。
かなり苦いので、飲むのに苦労するかもしれません。
しかし、健康にいいお茶ですので一度飲んでみるのもいいかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
最後はこの漢字!「置行堀」
「置行堀」を何と読みますか?
夏にふさわしい言葉です。
早速ヒントを見てみましょう!
「置行堀」の読み方のヒントは?
1.「置行堀」をひらがなにすると、6文字になります。
2.「置行堀」の場所は一箇所ではないらしい…
3.「置行堀」は落語の演目としてもよく知られています。
4.オカルト好きはすぐにピンとくるかもしれません。
正解は…
正解は「おいてけぼり」でした!
「置行堀」とは、本所七不思議と呼ばれる奇談・怪談のひとつ。
町人たちが堀で釣りをして帰ろうとすると、掘の中から「オイテケ~、オイテケ~」と恐ろしい声がする。
怖くなって逃げ帰り、魚籠を覗くと……
釣れていたはずの魚が一匹も入っていなかった!というお話です。
一緒にいた友人は堀に引きずり込まれた、逃げた先にはのっぺらぼうがいた、などのバージョンもあるようです。
「置行堀」の場所は本所(今の東京都墨田区)というのが定説ですが、実は江東区にまでまたがっているという説もあります。
「置行堀」の正体は?
気になる「置行堀」の正体は河童説が根強いです!
次にタヌキ説、稀にカワウソ説やムジナ説、人間の追いはぎだったのではないか?という説も…。
いろいろと妄想してしまう「置行堀」は、現代の都市伝説のルーツなのかもしれません。