漢字読み講座

「如何様」「文身」「韓紅」これら3つの漢字の読み方がわかりますか?

今回は「如何様」「文身」「韓紅」です。

見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読めますか?

1問目はこの漢字から!「如何様」

「如何様」と書いて、なんと読むか分かりますか?

なんと(にょなんさま)ではないのです!

さあ、なんと読むでしょう?

「如何様」読み方のヒントは?

ヒントは全体で4文字、「〇〇〇〇」となります。

ある行動や人を指す名詞で、特定の分野でよく使われます。

何か思い当たるものはあるでしょうか?

「如何様」読み方のもうひとつのヒントは?

最初の一文字目は「い」です。

様という感じが入っているので丁寧な言葉を想像するかもしれませんが、実際はあまり良い意味の言葉ではありません。

人や物に使う場合は、だますとか偽物といった意味となるためです。

これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?

「如何様」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

「いかさま」

です!

「如何様(いかさま)」とは、不正行為や詐欺行為、まがい物や偽物を指す言葉です。

カタカナ表記の「イカサマ」のほうを目にすることが多いでしょうか。

イカサマの語源には諸説あるようですが、「いかようにも見える」から「いかよう」→「如何様」となった説が最も有力と思われます。

魚介類のイカは餌なしで色んな方法で釣れることに由来した、という説もあるそうですが、これはちょっと面白いですね。

イカサマという言葉が最も使われるのは、やはりギャンブル関係でしょうか。

特に麻雀では色んな不正行為=イカサマ技があり、古くは阿佐田哲也の小説「麻雀放浪記」、それを参考・再構築した漫画「哲也 – 雀聖と呼ばれた男」では様々なイカサマを駆使した玄人(バイニン)たちの闘牌シーンに胸を熱くした人も少なくないでしょう。

現実にはただの不正行為なので、くれぐれも悪用しないようにしてくださいね。

2問目はこの漢字!「文身」

「文身」って何て読むかわかりますか?

「分身」と同じく(ぶんしん)とも読みますが、他にも読み方があります。

 

この読み方をした方がすぐに意味が通じますよ!

 

さて、一体何と読むのでしょうか?

「文身」の読み方のヒントは?

  1. 現在ではファッションの1つです
  2. 日本では縄文時代から存在したと言われています
  3. 皮膚に針や刃物を指して墨を入れることです
  4. 英語では「tattoo」または「tatto」と呼ばれています

 

さあ、何と読むか分かりましたか?

「文身」の読み方、正解は……

正解は……

 

「いれずみ」

 

です。

 

「入れ墨」「刺青」とも書きます。

 

日本では、縄文時代の人々は顔面に入れ墨を入れていたと言われています。

しかし、7世紀ごろから肉体的な美しさより着ている服や香りに美しさを見出すようになっていきました。

この頃から、入れ墨の文化は衰退していったと言われています。

 

再び入れ墨が流行り出したのは、江戸時代になってからのことです。

鳶や飛脚の間で、入れ墨を入れるようになりました。

鳶や飛脚は着物を着ていると動きを制限されるため、ふんどし一丁で仕事をする人が多く、肌を露出している人が多かったのです。

肌を隠すために、入れ墨をするようになりました。

 

現在のファッション感覚と通じるものがありますね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

最後はこの漢字!「韓紅」

「韓紅」の読み方をご存じですか?

「韓」は韓国のように国名でよく見かけます。「紅」は「口紅」などで使われる漢字です。

これを合わせると、いったい何と読むのでしょうか?

「韓紅」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「○○くれない」の4文字
  2. 訓読みです
  3. 色の名前です

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「韓紅」の読み方、正解は・・・


正解は

「からくれない」

です!

ヒントで出したように色の名前なので、「韓紅」のカラーコードもあります。

韓紅色

「紅」は「鮮やかな赤色」という意味ですが、元々「呉藍(くれあい)」という呉の国から伝わった染料という意味もあります。

「韓」は「唐」とも書き、大陸から伝わった高貴な色、ということをあらわしています。現在の「韓国」のことではないので注意してください。

「韓紅」と「禁色」

平安時代、舶来品の「韓紅」は貴重なものでした。色を抽出するための紅花は黄金にも匹敵すると言われていましたが、それだけに憧れの色として身分にかかわらず身に着ける人が増えたため、一定の地位の人以外は使用を禁じる「禁色(きんじき)」になったこともありました。

韓紅色はなんと江戸時代まで度々禁止令が出るほどだったそうで、根強い人気が感じられますね。

今では気軽に使える色になっていますが、韓紅色を見かけたら、読み方と一緒に歴史も思い出してみてくださいね。

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!