今回のお題は「珍重」「瞑る」「疾っくの疾う」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「珍重」
今回の問題は「珍重」の読み方です。
もしかしたら「ちんじゅう」と読んでいる方もいらっしゃるかも知れませんが、それは間違いです。
漢字としては難しい字ではないといえますが…
さて、あなたは正しく読むことができるでしょうか?
「珍重」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字
- 珍しいものとして、大切にすることをいいます
- 古来の日本で鏡は珍重されました
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「珍重」の読み方!正解は!?
正解は「ちんちょう」です!
「重」という漢字には、「重(おも)い」「重(じゅう)量」「重(かさ)なる」の他に「重(ちょう)」という読み方があります。
たとえば「重複(ちょうふく)」などもそうですね。
「ちょう」と読む例は少ないため、「珍重(ちんちょう)」読み間違えやすいといえます。
もし「ちんじゅう」と間違えて変換キーを押すと「珍獣」になってしまい、かなり恥ずかしいミスになるので、注意しましょう。
2問目はこの漢字!「瞑る」
「瞑る」と書いて、なんて読むか分かりますか?
目を閉じることを何といいますか?
また、見なかったことにすることを何といいますか?
「瞑る」には二通りの読み方があり、微妙に意味が違ってきます。
さて、あなたはどちらで読んでいますか?
「瞑る」=(つむる)
目を閉じる、まぶたを閉じること、そのまま寝てしまうことを目を(つむる)といいますよね。
そのまま亡くなってしまうことも「目を瞑る」といいます。
なので、「死」を連想しますが、「目を瞑るとあの時の景色が目に浮かぶようだ」なんて使い方もできますよ。
「瞑る」=(つぶる)
見てみないふりをする時などに目を(つぶる)と言います。
「今回だけは目を瞑るけど、今後は許しません!」など、目を瞑る方は何かと怒りを押さえませんよね。
他にも、欠点はあるけどそれ以上にいい所の方が大きい場合は、欠点に目を瞑るといいます。
「仕事がよくできるので、多少の遅刻は目を瞑る」なんてことも!?
「瞑る」読み方の正解は・・・
正解は・・・
どちらも正解!
です!
厳密にいえば、さきほど説明した使い方ですが、どちらで読んでも間違いではありません。
ぜひ、覚えておきましょう。
最後はこの漢字!「疾っくの疾う」
今回の難読漢字クイズは「疾っくの疾う」。
もちろん「しっくのしう」とは読みません!
地域によりますが、年配の方がよく使う言い回しです。
「疾っくの疾う」の読み方のヒントは?
1.「書類の整理は疾っくの疾うに済んでいますよ!」のように使います。
2.「疾っくの疾う」の類語には「早々と」「昔々」「すでに」「一足先に」などがあります。
3.「疾っく」と「疾う」、それぞれで別に用いることが可能、同じ意味です。
正解は…
正解は「とっくのとう」でした!
「現時点から見ると、ずっと以前のこと」を意味します。
分割して使う場合は、「疾っくに出かけた」「疾うの昔に終わった」などと言いますね。
「今さら言及するようなことではない」といったニュアンスがありますよ。
「疾」の音読みは「シツ」。
訓読みは「疾(やまい)」「疾む(やむ)」「疚しい(やましい)」「疾む(にくむ)」「疾い(はやい)」「疾っくの疾う(とっくのとう)」。
「疾っくの疾う」と面白い方言
最後に「疾っくの疾う」と同じ意味の面白い方言を2つ紹介しましょう。
とっくのとんま:長野県(特に松山市辺り)
とっくのまっく:埼玉県(特に秩父辺り)
※とっくのもっく:地域不明(とっくのまっくが訛ったもの?)