今回の難読漢字は「閨秀」「陳い」「誹る」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「閨秀」
「閨秀」
これ、何と読むかわかりますか?
なかなか見慣れない漢字な上に、
使い方もちょっと注意が必要なこの漢字。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「閨秀」読み方のヒント!
「閨秀」は、「秀」の字は読みやすいですよね。
「優秀」や「秀逸」などと同じ読み方をします。
問題は「閨」の文字。
門構えの中の漢字がヒントとなるのですが……。
さて、あなたは何と読みましたか?
「閨秀」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「けいしゅう」
です!
「閨秀」は、
「学問や芸術などの分野において、非常に優れた才を持つ女性」
という意味の言葉です!
見た目からは想像できませんが、女性にのみ使われる言葉なんです。
実は「閨」の文字には、女性や夫婦の寝室という意味があります。
その意味が転じて、女性・女流という意味になっています。
褒め言葉でばあるのですが、現在は使うのに注意が必要。
「女性なのにすごい」という意味で使ってしまうと、
女性蔑視の印象が強くなってしまう可能性も。
普段はなかなか使う機会のない漢字だからこそ、
勘違いして覚えてしまうのは危険な言葉。
読み方だけではなく、使い方を覚えてこそ漢字マスターです!
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
2問目はこの漢字!「陳い」
「陳い」の読み方をご存じですか?
「陳」は「陳腐」のように「ちん」という読み方がありますが「ちんい」ではありません。
それでは、どのように読むのでしょうか?
「陳い」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「ふ○い」の3文字
- 「陳腐」の意味から読み方が推測できます
- 同じ意味、読み方でよく使う漢字があります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「陳い」の読み方、正解は・・・
正解は
「ふるい」
です!よく使われる「古い」とほぼ同じ意味です。
「陳」という文字には中国の王朝名の他に様々な意味があります。
- ならべる。つらねる → 「陳列」
- のべる。告げる → 「陳謝」
- ふるい → 「陳腐」
この3番目の意味から「ふるい」という訓読みが使われるようになりました。「陳腐」は古くさいことやありふれていてつまらないことに使う言葉です。「古い」という言葉に比べると若干否定的なイメージを持ちやすい言葉です。
「陳」には「ひね」という読み方もあり、前年以前に収穫したお米のことを「陳米(ひねごめ)」と呼ぶことがあります。こちらも「ふるい」という意味で使われますが、1年以上熟成したそうめんのことを「ひねそうめん」と呼び、新しいものよりコシが強いため好んで食べる人も多く、必ずしも悪い意味で使われているわけではありません。
ふるいものも、新しいものもそれぞれ良い部分があるので、良い部分を尊重しつつ「陳い」の読み方を覚えておいてくださいね。
最後はこの漢字!「誹る」
「誹る」
これ、何と読むかわかりますか?
一見とても簡単そうに見えますが、
実は多くの人が読めないであろう変わった読み方をするんです。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「誹る」読み方のヒント!
「誹る」は、正解の言葉自体に馴染みがないかもしれません。
ちなみに「はいる」ではありません!
この漢字とまったく同じ読み・意味の言葉が別にあります。
それが「謗る」「非る」!
こちらも難しいですが、なんとなくで読めるかも?
さて、あなたは何と読みましたか?
「誹る」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「そしる」
です!
「誹る」は、
「人のことを悪く言う」や「非難する」「けなす」という意味の言葉です!
簡単に言えば「悪口を言う」という意味ですね。
例文としては
「あいつは他人を誹るばかりでつまらない」
というように使います。
「誹謗中傷」の「誹」が使われているので、意味はわかりやすいかも。
実は「非る」も「そしる」と読みます。
こちらも「人の欠点を非難する」というような意味なので、
「誹る」とほぼ同じ意味なんです。
使う機会が少ない方がいい言葉ですが、
知識としては知っておいて損のない漢字「誹る」。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!