「矩」の読み方をご存じですか?
「矩」は「短」という漢字に似ていますが、つくりが「巨」と「豆」で異なる漢字です。
「直線」または「直角」を意味する建築用語として「かね」という読み方もありますが、それとは別の意味で使われる読み方は何でしょうか?
「矩」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○り」の2文字
- 訓読みです
- 「法」に同じ読み方があります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「矩」の読み方、正解は・・・
正解は
「のり」
です!
「のり」とは「法」とも書き「きまり、おきて」という意味です。「矩」という漢字も同じ意味で使われることがあります。
「矩」という漢字を「のり」と読む場合は「道理」や「法律」という意味で使われることが多いです。
「七十にして矩を踰えず」
古代中国の経書である「論語」を元にした故事成語に
「七十にして矩を踰えず(しちじゅうにしてのりをこえず)」
があります。
「矩を踰える」は「道徳や規律から外れる」「分を越えた振る舞いをする」という意味で、どんなに立派な人でも自分の行動を完全にコントロールできるようになるのは七十歳くらいになってから、という意味になります。自分の至らない部分に悩むことは多いですが、孔子でもそのように言っているというのはちょっと気持ちが楽になりますね。
いくつになっても成長できると信じつつ、「矩」の読み方を是非覚えておいてくださいね。