漢字読み講座

【今日の難読漢字】「拉げる」「桂皮」「携行」「葡萄牙」「懣える」ってなんて読む?

今日の難解漢字は

「拉げる」

「桂皮」

「携行」

「葡萄牙」

「懣える」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「拉げる」です!

「拉げる」の読み方をご存じでしょうか?

「拉致」と書いて「らち」と読みますが、「らげる」と読むのはもちろん間違いです。

「ら」と読むのは音読み。

正解は、訓読みになります。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「拉げる」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇げる」の5文字
  2. 意味は、押しつぶされてぺしゃんこになることです
  3. 「たくさんの荷物に押されて、箱が拉げてしまった」のように使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「拉げる」の読み方!正解は!?

正解は「ひしゃげる」です!

日常的に使う言葉ですが、どういう漢字を書くのかは知らかったという方が多いのではないでしょうか。

重力や動力によって何かがぺしゃんこになることを「ひしゃげる」と言いますね。

例文としては、以下のような使い方があります。

  • 事故で車のボンネットがひしゃげる
  • 机から落とした粘土細工は見事にひしゃげてしまった
  • ひしゃげたような顔の猫もかわいいね

「拉げる」はちょっと読みにくい漢字なので、すらっと読めたら見直されるかも!?

2つ目の漢字は「桂皮」です!

桂皮」と書いて、なんと読むか分かりますか?

桂の皮と漢字で書くと、一瞬わかりにくいですがスパイスや生薬の一種です。

色んな物に入っていますが、私が特に好きなのはパンに入った桂皮です。

さて「桂皮」と書いてなんと読むか分かりますか?

「桂皮」読み方のヒントは?

「桂皮」とは、生薬の一種です。

クスノキ科の日桂(にっけい)の枝の皮を乾燥したものです。

体を温めたり、抗ストレス効果があるとされており、食べるものによく入れられています。

カレーや焼き菓子、デザートや飲み物、それにパンにも入っており、

独特のいい香りをさせたシナモンロールなんてのは、女性ならではの好物ではないでしょうか。

他にも、スパイスをたっぷり入れた「チャイ」も人気ですね!

英語では「Cinnamon」ですが、生薬として使用する時には「桂皮」と書きます。

シナモンの元である、日桂(にっけい)の皮と書いてなんと読むでしょうか?

「桂皮」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇」です。

さて、もうわかりましたか?

「桂皮」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「けいひ」

です!

 

ぜひ、覚えておきましょう。

3つ目の漢字は「携行」です!

「携行」を何と読みますか?

お財布やスマートフォンは常に「携行」するのが大切!

早速ヒントを見てみましょう。

「携行」の読み方のヒントは?

1.「携行」をひらがなにすると4文字になります。

2.「携行」の類語には「佩帯」「キャリー」「帯する」などがあります。

3.保険の特約でおなじみの言葉です。

正解は…

正解は「けいこう」でした!

「携行」とは、身に着けて持って行くことです。

似ている言葉に「携帯」がありますが、ほぼ同じ意味と考えてよいでしょう。

ただ、「携帯」は比較的小さな物を指し、「携行」は大きな物も含めるのが一般的な使われ方です。

保険会社の特約をチェックすると、「携行品損害担保特約」が付いているかもしれません。

「携」の音読みは「ケイ」、訓読みは「携える(たずさえる)」、まれに「携れる(はなれる)」とも読みます。漢検3級13画の常用漢字です。

「携」を使う日本語

携琴(けいきん):明清楽(みんしんがく)の弦楽器。

携挙(けいきょ):キリスト教の考え。信仰に敬虔だった者はイエス再臨のときに永遠の命を得る

官民連携(かんみんれんけい):官民のパートナーシップ

墨場必携(ぼくじょうひっけい):個人の成句や詩歌を集めて字数ごと配列した書

4つ目の漢字は「葡萄牙」です!

「葡萄牙」はその字の通り「ぶどうきば」としか読めない!

・・・ですが、残念ながら間違いです!

ある国の名前を表す漢字なんです。

「葡萄」が付くから、ワインで有名なイタリア?フランス?それともスペイン?

残念!どれも違います。

何と読むのか、見ていきましょう。

「葡萄牙」の読み方のヒントは・・・?

それでは、ヒントです。

「葡萄牙」は、ヨーロッパのイベリア半島に位置する国です。

スペインと隣接しています。

ワインの生産よりも盛んなのがコルク!

コルクの生産量が世界1の国なんですよ。

首都は「リスボン」です。

さあ、分かりましたか?

「葡萄牙」の読み方の答えは・・・

正解は、「ポルトガル」でした!

中国ではポルトガルを表す「putaoya」の発音に似た漢字を当てて、ポルトガルを「葡萄牙」と表しています。

その中国表記がそのまま、日本でも使われているという訳なんです。

中国では完全に響きの似た漢字を当てているだけなので、「葡萄」に関係する国だという意味はありません。

ちなみにパソコンやスマホで「ポルトガル」と打って変換すると、「葡萄牙」と出てくるので、ぜひ試してみてくださいね。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

5つ目の漢字は「懣える」です!

「懣える」を何と読みますか?

さんずいに「葱」ですよ。

読めたらすごい!

「懣える」の読み方のヒントは?

1.「懣える」をひらがなにすると「〇〇える」になります。

2.「懣える」の類義語には「物狂おしい」「懊悩」「喜悦」などがあります。

3.「麻酔が切れたので、痛みで朝まで懣える」、のように使います。

4.「懣える」を英語にすると「suffer」、ドイツ語では「sich quälen」です。

正解は…

正解は「もだえる」でした!

「懣える」とは、苦痛などで体をよじること、思い煩い苦しむことです。

一般的には「悶える」と書きますね!

「懣」の音読みは「マン・ボン・モン・バン」、訓読みは「懣える(もだえる)」、漢検1級18画の漢字です。

「懣」を使った日本語

憤懣焦燥(ふんまんしょうそう):苛立ち、怒って焦ること。

憂懣(ゆうもん):心配して心を痛めること。憂いて懣えること。

憊懣(はいまん・はいもん):疲れて気持ちが晴れないこと。

憤懣遣る方無い(ふんまんやるかたない):例えようもなく立腹してどうしようもないさま。腹立たしい心持ち。

「ふんまんやるかたなし」は、「忿懣遣る方無し」と書いても正解ですが、「まん」を「満」と書くことはないので注意が必要です。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
出典:コトバンク

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とにかく本が好きです!