漢字読み講座

【今日の難読漢字】「祟る」「曖昧」「不取敢」「牙買加」「愆ち」ってなんて読む?

今日の難解漢字は

「祟る」

「曖昧」

「不取敢」

「牙買加」

「愆ち」

です!

どれもなんとなく読めそうな漢字ばかりですが、

なんと読むか分かりますか?

1つ目の漢字は「祟る」です!

「祟る」の読み方をご存じでしょうか?

「あがめる」と読んでしまった方がいらっしゃるかも知れませんが「あがめる」は「崇める」と書きます。

「祟」と「崇」は一見よく似ていて間違えやすい漢字です。

でもよく見ると違いますよね…

では「祟る」は何と読むのか、あなたにはわかりますか?

「祟る」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇る」の3文字
  2. 悪霊や怨霊が災いをもたらすこと
  3. 「森で亡くなった人の祟りが不幸をもたらす」などと使います

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「祟る」の読み方!正解は!?

正解は「たたる」です!

ホラー映画や怪奇小説などで出てくる定番の表現ですね。

「たたる」にはヒントで紹介したように「悪霊や怨霊が災いをもたらすこと」という意味と「何かが原因となり悪い結果がもたらされる」という2つの意味があります。

それぞれ例文を紹介しましょう。

  1. 悪霊や怨霊が災いをもたらすこと
    例)猫を殺めると七代たたる
  2. 何かが原因となり悪い結果がもたらされる
    例)不摂生がたたって、生活習慣病になる

また、冒頭でお話ししましたが「祟」と「崇」は本当にそっくりですね。

非常に間違えやすいので注意が必要です。

2つ目の漢字は「曖昧」です!

曖昧」と書いて、なんと読むか分かりますか?

だれでも、曖昧な気持ちが心地よい時があります。

わざと曖昧な返事をしてその場をやり過ごすこともあるでしょう。

普段から口に出している言葉だと思いますが、読む、書くとなればどうでしょうか?

さて、「曖昧」と書いてなんと読むでしょうか?

「曖昧」読み方のヒントは?

「曖昧」とは、態度や物事がはっきりせず、どちらにも取れるような事という意味です。

愛の左に日と書いて「曖」という漢字は、日がかげる、おおう、覆い隠すなどの意味があります。

未の左に日と書いて「昧」と書くと、薄暗い、はっきりしない、あやふやという意味があります。

ハッキリしなければいけない時に曖昧な答えだと、言われる方は腹が立ちますが、ハッキリさせない方がいい事も多々ありますよね。

どちらがいいかはわかりませんが、曖昧さは性格が大きく関係してくるでしょう。

「曖昧」読み方のもうひとつのヒントは?

ひらがなにすると「〇〇〇〇」です。

さて、もうわかりましたか?

「曖昧」の読み方、正解は・・・

正解は・・・

 

「あいまい」

です!

 

何がいいのか分からない時は、とりあえず曖昧な返事をしていませんか?

ぜひ、覚えておきましょう。

3つ目の漢字は「不取敢」です!

「不取敢」さて、何と読みますか?

「ふしゅかん」と読みたいところですが…

4つのヒントで考えてみましょう。

「不取敢」の読み方のヒントは?

1.「不取敢」をひらがなにすると5文字になります。

2.「不取敢会社に連絡しておこう…」のように使います。

3.『ゆえに不取敢その図を先きに出し』牧野富太郎「植物記」より引用

4.「不取敢」をオランダ語にすると「voor nu」、英語では「for now」です。

正解は…

正解は「とりあえず」でした!

「不取敢」とは、他のことはさし置いて、現状を変えるために行動するときに用いられる言葉です。まず差しあたって、当面の間に合わせとして、という意味もあります。

一般的にはひらがなで「とりあえず」と書くことが多いです。

漢字の場合、特に新聞記事などでは「取り合えず」「取り敢えず」と書かれます。

「不取敢」を読めた人はすごいです! 古文書が好きな人は読めたかもしれませんね。

ちなみに、目上の人に「不取敢」という言葉を使うのはふさわしくないので注意してください。「まず」「ひとまず」と言い換えるのが社会人のマナーです。

「敢」の音読みは「カン」、訓読みは「敢えて(あえて)」、漢検3級12画の常用漢字です。

4つ目の漢字は「牙買加」です!

インドなら「印度」、イランなら「伊蘭」など、外国の国名には読み方に漢字を当てているものも多くあります。

ところが、当て字だけではないのが難しいところ。

「牙買加」は、そのまま読んでも意味が分からないですよね。

どこの国の名前を表すのか、見ていきましょう!

「牙買加」の読み方のヒントは・・・?

それでは、「牙買加」がどんな国なのかをヒントにします。

キューバ島南東のカリブ海に浮かぶ島の1つであり、首都は「キングストン」

レゲエの神様と称されるボブ・マーリーの故郷、人類史上最速の陸上選手であるウサイン・ボルトの出身地です。

高級コーヒーの代名詞である「ブルーマウンテン」の産地としても有名です。

分かりましたか?

「牙買加」の読み方の答えは・・・

正解は、「ジャマイカ」でした!

「牙買加」のほかに、「牙埋加」「牙売加」と書かれることもあります。

ちなみに「牙」という漢字がつく外国名は多くあるのはごぞんじでしょうか。

コートジボワールは「象牙海岸」、セネガルは「塞内牙」、ハンガリーは「洪牙利」、ポルトガルは「葡萄牙」など・・・

ジャマイカを含めて7か国の国名に「牙」が使われているんですよ。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

5つ目の漢字は「愆ち」です!

「愆ち」を何と読みますか?

似ている漢字はたくさんありますが…

読めたら漢字マスター!

「愆ち」の読み方のヒントは?

1.「愆ち」をひらがなにすると「〇〇〇ち」です。

2.「愆ち」の対義語には「故意」「作為的」「意図的」などがあります。

3.『君は約束の日に期を愆らずに来てくれた。』アンリ・ド・レニエ「復讐」より引用

4.「誰にだって愆ちはあるさ!」のように使います。

正解は…

正解は「あやまち」でした!

「愆ち」とは、間違いや失敗、犯してしまった罪や過失、不倫や不義、負傷などを意味します。

生きていれば誰にだって「愆ち」はあるものです!

一般的には「過ち」または「誤ち」と書きますね。

「過ち」と書く場合は、規範や道徳といった大きな意味の間違いに用いられることが多いです。

「誤ち」と書く場合は、計算や作業工程、物事の手順といったプロセスの間違いに用いられます。

「愆」の音読みは「ケン」、訓読みは「愆ち(あやまち)」、漢検1級13画の漢字です。

「愆」を使った日本語

悔愆(かいけん):自分の「愆ち」を残念に思ったり反省すること

愆期(けんき):時期を間違える、期限を守らないこと

愆陽(けんよう):冬でも暖かいこと、季節の気候が狂うこと

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
出典:コトバンク

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とにかく本が好きです!