今回は「捥ぐ」「纏わる」「八衢」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「捥ぐ」
「捥ぐ」って何て読むかわかりますか?
(うで)という漢字に似ていますが、「腕」ではありません。
手へんがついていますので、「手」に関係した漢字のようですが……。
さて、何と読むのでしょうか?
「捥ぐ」の読み方のヒントは?
意味は「ねじってひっぱり取る」です。
「このリンゴは捥ぎたてです」
という場合に使います。
さあ、何と読むか分かりましたか?
「捥ぐ」の読み方、正解は……
正解は……
「もぐ」
です。
「捥ぐ」と似たような意味で、「摘む」(つむ)がありますが少し違います。
「摘む」は「指などで挟んでとる」という意味があり、イチゴやお茶は「摘む」と表現します。
リンゴなどの実をとるときに、簡単にちぎれないものは「捥ぐ」と言います。
いちごなどひっぱったらすぐにとれてしまうものには「摘む」が使われています。
また「摘む」には「あまり大きくならないうちにとってしまう」という意味もありますので、「悪の芽が育つ前に摘む」といった使い方もあります。
「捥ぐ」は「無理やり、力づくで奪う」という意味で「警察が犯人の拳銃を捥ぎとる」というときも使います。
「捥ぐ」と「摘む」は力の入れかたによって使い分けができそうですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
2問目はこの漢字!「纏わる」
「纏わる」の読み方をご存じでしょうか?
「まとわる」と読んでしまいそうになりますが、間違いですよ。
難しい漢字ですが、日常的に耳にする言葉です。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「纏わる」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇わる」の4文字
- 「関連する」などの意味
- 「天狗に纏わる伝説を聞いた」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「纏わる」の読み方!正解は!?
正解は「まつわる」です!
「纏わる(まつわる)」にはヒントに示した「関連する」以外に「からみつく」「側から離れない」といった意味もあります。
「スカートの裾が足にまつわる」などの使い方ですね。
「まとわる」と読む方も多いのですが、本来の読み方は「まつわる」です。
「纏める」と書く場合は「まとめる」と読み、「バラバラのものを1つに整える」「完成させる」などの意味になります。
「まつわる」と「まとわる」…非常に間違いやすいので、注意しましょう。
最後はこの漢字!「八衢」
「八衢」
これ、何と読むかわかりますか?
何やら画数の多い、謎の文字が使われているこの言葉。
さあ、あなたは何と読みましたか?
「八衢」読み方のヒント!
「八衢」は、かなりの難読漢字が使われていますよね。
実はこれ、意味がわかったほうが読み方がわかりやすいかもしれません。
「八衢」の意味は、
「道が八つに分かれているところ」!
さて、あなたは何と読みましたか?
「八衢」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「やちまた」
です!
「八衢」は、
先ほども書いたように「道が八つに分岐しているところ」という意味の言葉です!
2つに分かれた道のことを「二股道」といいますよね。
それと同様に「八衢」は八つに分かれている道のことを指すんです。
ただ道が整備されている現代では、使われることのない言葉のように思いますよね。
実は「八衢」には、本来の意味から転じてできた意味があります。
それが「分かれ道が多くて迷いやすい」ことや
「あれこれいろいろ考えて心が乱れてしまう」ことのたとえ。
確かに道が8本にも分かれていると、迷ってしまいますよね。
ちなみに「衢」だけだと「ちまた」とも読みます。
一般的には「巷」や「岐」と書くことが多いですよ。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!