今回は「錠菓」「惹起」「狐者異」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「錠菓」
「錠菓」と書いて、なんと読むか分かりますか?
なんと(じょうか)ではないのです!
さあ、なんと読むでしょう?
「錠菓」読み方のヒントは?
ヒントは全体で3文字、「〇〇〇」となります。
ある名詞で、文字通りお菓子の名前です。
何か思い当たるものはあるでしょうか?
「錠菓」読み方のもうひとつのヒントは?
最初の一文字目は「ラ」です。
カタカナで始まることから想像できたかもしれませんが、外来語の漢字表記となります。
漢字が表す通り錠剤型で、ラで始まるお菓子、というとかなり特定されてきますね。
これでだいぶ見当がついてきたのではないでしょうか?
「錠菓」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ラムネ」
です!
「錠菓(ラムネ)」とは、清涼感のある錠菓の日本での総称です。
口のなかでサッと溶けて爽やかな甘みが口いっぱいに広がる、今でも大人気の定番お菓子ですね。
ラムネの定義は近年までけっこうあいまいだったようで、2015年の文部科学省による日本食品標準成分表で改めて定義されました。
ラムネ菓子は日本生まれのお菓子で、落雁を参考に作られたと言われていますが、これは諸説あるようです。
名称はレモネードを語源とする飲み物のラムネにあやかってつけられたと言われていますが、これも諸説あり真偽は定かでないようです。
飲み物のラムネにあやかったとおり、ラムネ菓子のパッケージも飲み物のラムネをあしらっていますね。
最近ではラムネに多く含まれているブドウ糖が疲れた脳や二日酔いに効くと言われ、受験生や社会人に人気となりました。
ラムネ菓子は形が錠剤で薬のように見えるため、こどもの頃は少し大人になったような気分がしたのを覚えています。
2問目はこの漢字!「惹起」
「惹起」
これ、何と読むかわかりますか?
「惹かれる」「起きる」と良い印象のを受ける漢字。
なのにこの言葉は読みも意味もクセ強め……?
さあ、あなたは何と読みましたか?
「惹起」読み方のヒント!
「惹起」は、すぐに正解の読み方がわかる人が少ない言葉だと思います。
もし「ひきおき」などと読んでしまったら、不正解!
ヒントとしては4文字の言葉です。
「じ〇〇き」なのですが、「じ!?」と思った方もいるのでは?(笑)
さて、あなたは何と読みましたか?
「惹起」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「じゃっき」
です!
「惹起」は、
「事件や問題を引き起こすこと」という意味の言葉です!
読み方を音だけで聞くと、タイヤ交換を思い浮かべる方は私だけではないはず。
読み方の難しさもさることながら、
意味も漢字のイメージとは離れたものですよね……
使われる場面も、かなり堅いもしくは思い話題のことが多いです。
「大統領の発言は世界中の問題を惹起することとなった」
「貧困が惹起となり暴動が発生した」
など。新聞で見かけることがあります。
堅い話題で出てくるため、ビジネスマンにとっては読めた方が良い漢字といえます。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
最後はこの漢字!「狐者異」
「狐者異」を何と読みますか?
なんとなく怪しげなイメージですが…
早速ヒントを見てみましょう!
「狐者異」の読み方のヒントは?
1.「狐者異」をひらがなにすると、3文字になります。
2.「狐者異」を知らなくても、この言葉はよく使うはず!
3.「狐者異」は、うどんを食べている姿が有名です。
正解は…
正解は「こわい」でした!
「狐者異」とは、江戸時代の『絵本百物語』という怪談集に登場する妖怪です。
『絵本百物語』の著者は桃山人(または桃花山人)、挿し絵は竹原春泉斎。
桃山人によると、怖い(こわい)という言葉はこの妖怪に由来するとかしないとか…
また、竹原春泉斎が描いた「狐者異」はうどんを食べている姿です。
一説によると貪欲さを象徴するために消化のよいうどんを食べているそうです。
京極夏彦の『続巷説百物語』でも「狐者異」が題材とされています。
「狐者異」はどんな妖怪?
「狐者異」は、生前に他人の食べ物まで食べてしまう人間のなれの果てです。
生前の執着心を引きずって、お店を襲ったりごみ箱を漁ったりして食べ物を探し続けます。ときには、人の死肉すら口にするといわれています。
血眼になって飢える様子は、一種の餓鬼、大型の餓鬼といえるでしょう。