今回の難読漢字は「顰笑」「鶍」「霊屋下」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「顰笑」
「顰笑」を何と読みますか?
初めて目にする言葉かもしれません。
善かれ悪しかれ豊かな感情は素晴らしい!
「顰笑」の読み方のヒントは?
1.「顰笑」をひらがなにすると「〇〇〇ょ〇」になります。
2.「顰笑」の関連語には「面持ち」「顔色」「ご機嫌」などがあります。
3.『此の男の醜貌は衆人の顰笑の的となっていた。』中島敦「南島譚」より引用
正解は…
正解は「ひんしょう」でした!
「顰笑」は、眉をひそめたり顔をしかめたり、または微笑んだり笑ったりすること。悲しみと喜びを意味します。
「社長の顰笑が社員ひとりひとりの運命を左右する」のように使います。
同義の四文字熟語として、「一顰一笑(いっぴんいっしょう)」「一喜一憂(いっきいちゆう)」などがあげられます。
「顰」という漢字は、「顰蹙(ヒンシュク)」の「ヒン」ですね!
眉を頻り(しきり)に顰める(ひそめる)様子をあらわした形声文字です。
「顰」の音読みは「ヒン・ヒ・ビン・ビ」、訓読みは「顰める(しかめる)」「顰み(ひそみ)」、漢検1級24画の漢字です。
「顰み(ひそみ)」は、善し悪しを考えず、むやみに他人の真似をすること。
「顰に倣っても賞など取れるはずなかった」のように使います。
2問目はこの漢字!「鶍」
「鶍」を何と読みますか?
可愛いけれど変わった鳥です。
早速ヒントを見てみましょう!
「鶍」の読み方のヒントは?
1.「鶍」をひらがなにすると、3文字になります。
2.聖書に詳しい人は「鶍」を知っているかもしれません。
3.「鶍」を英語にすると「quail」、フランス語では「Caille」になります。
4.『「鶍は松の実だけ喰べる……」と呟やいた、』山本周五郎「菊屋敷」より引用
正解は…
正解は「いすか」でした!
交喙、交嘴とも書きますよ。
「鶍」はスズメ目アトリ科の野鳥。
オスもメスもカラフルで、体長は17~18cm程度。
一見ただの可愛らしい鳥なのですが、よく見ると変わった特徴があります。
「鶍」の特徴はクチバシ!
クチバシの上下が左右互い違いに交差しているのです。
一説によると、十字架に貼り付けられたイエスキリストの釘を引き抜こうとしたため、クチバシが変形したといわれています。
そのせいで、キリスト教文化圏の「鶍」は「義人」のイメージなのだそう。
「鶍」の訓読みは「いすか」、国字(日本で生まれた漢字)なので音読みはありません。漢検1級、19画の漢字です。
「ねじけている」という意味を持つ古語「佷し(いすかし)」を語源としています。
最後はこの漢字!「霊屋下」
「霊屋下」・・・
文字だけ見ると、「屋根の下に霊がいる」つまり「お化け屋敷」!?なんて思ってしまいますよね。
ところが残念!
「おばけやしき」ではないんです。
「霊屋下」は仙台にある難読地名です。
地元仙台の人の中でも難読地名で有名だと言われている「霊屋下」、何と読むのかさっそく見ていきましょう!
「霊屋下」の読み方のヒントは・・・?
それではヒントです!
「霊屋下」の読み方は、ひらがなで「〇〇〇やした」の6文字です。
つまり、「霊屋下」の「屋」「下」はそのまま「や」「した」と読むわけです。
問題は「霊」を「〇〇〇」と3文字で読む部分です・・・
色々な読み方を考えてみてくださいね!
「霊屋下」の読み方の答えは・・・
正解は、「おたまやした」でした!
なぜ「霊」を「おたま」と読むのか疑問が残りますよね?
実はこの地には伊達家代々の霊廟「瑞鳳殿」があり、通称「御霊屋(おたまや)」と呼ばれていました。
それがだんだんと「御」の文字が省略されるようになり、「霊屋(おたまや)」と呼ばれるようになったんだとか。
お化け屋敷どころか、伊達家代々の霊廟に関わる地名だったなんて驚きですね!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。