「斉しい」の読み方をご存じですか?
「斉」という漢字を見ると「斉藤」さんという苗字を思い出す方も多いと思いますが、もちろん「さいしい」とは読みません。
いったい何と読むのでしょうか?
「斉しい」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○としい」の4文字
- 訓読みです
- 「一斉」という言葉から意味を考えてみてください
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「斉しい」の読み方、正解は・・・
正解は
「ひとしい」
です!
「斉」という漢字には「そろえる」「ととのえる」「おさめる」などの意味がありますが、「斉しい」と書いた場合は「ひとしい」、つまり二つ以上のものの間に違いが無い、という意味で使われます。
「斉しい」と「等しい」「均しい」の違いは?
一般的に「ひとしい」と聞くと「等しい」「均しい」という漢字の方を思い浮かべるのではないでしょうか。どのような違いがあるのでしょうか?
3つの漢字の違いを見ていくと
- 等・・・位が同じである
- 均・・・土を平らにならす、均一にする
- 斉・・・穀物の穂が生えそろっている
という意味から「ひとしい」という読み方が生まれています。
ただ、「等」「均」「斉」はいずれも常用漢字ですが、常用漢字として「ひとしい」の訓読みがあるのは「等」だけです。「均」「斉」の場合は常用外の読み方になるため、本来は「均」「斉」を使う場面でもほぼ同じ意味である「等」が使われることが多いのです。
見かけることの少ない「斉しい」ですが、読み方は是非覚えておいてくださいね。