今回の難読漢字は「号」「瓶子」「驚破」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「号」
「号」を何と読みますか?
「ごう」でも正解ですが、それ以外の読み方です!
早速ヒントを見てみましょう。
「号」の読み方のヒントは?
1.「号」をひらがなにすると、3文字になります。
2.「号」には、正式なものと親しい人同士のものがあります。
3.「号」を持たない人はいません。
正解は…
正解は「よびな」でした。
普通は「呼び名」と書きますね!
人はさまざまな「号」を持っています。
正式な氏名、渾名(あだな)、ニックネーム、ペンネームなどなど。
画家や書道家は雅号(がごう)、俳句では俳号(はいごう)といいます。
「号」の音読みは「ゴウ・コウ・キョウ」、訓読みは「よびな」「号ぶ(さけぶ)」、漢検8級5画の漢字です。
「号」の成り立ち
「号」の口の部分は神様への祈りが入れられた器。
「号」の口の下に位置する「丂(こう)」は木の枝です。
木の枝で器を打ちながら大きな声で泣き叫びながら神様に祈る、これが「号」なのですが、実はもう少し由来は続きます。
大きな声で祈る様子は虎の吠え声のようなので、「号」に虎を加えた「號」という漢字があり、「号」は「號」の異字体、常用漢字になりました。
「號」の音読みは「ゴウ・コウ」、訓読みは「号」と同じです。
2問目はこの漢字!「瓶子」
「瓶子」の読み方をご存じですか?
「瓶」という字は「びん」と読みますが「びんこ」とは読みません。
それでは、いったい何と読むのでしょうか?
「瓶子」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○じ」の2文字
- 音読みです
- 「徳利」と同じ用途で使われます
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「瓶子」の読み方、正解は・・・
正解は
「へいじ」
です!近年は「へいし」とも読まれています。
「酒を入れる器」のことをあらわしていますが、一般的な酒器としては注ぎ口が小さいという理由から鎌倉時代以降あまり使われなくなり、「徳利(とっくり、とくり)」に代わっていったそうです。
現在では、主に神棚にお神酒をお供えする時に使われています。
「子」の意味
「瓶子」のように物の名前に「子」がついていることがありますよね。「椅子」「扇子」などはよく見かけるのではないでしょうか。
「子」という漢字は「こども」「人」「人の敬称」「小さいもの」「十二支の1つめ」などの多くの意味を持っていますが、その中に「物の名の下に添える語」という意味があり、「瓶子」もこの意味で使われています。このような使い方は「接尾辞」と呼ばれています。
神棚を見ることがあったら「瓶子」の読み方を思い出してみてくださいね。
最後はこの漢字!「驚破」
「驚破」を何と読みますか?
「きょうは」以外の読み方で答えてくださいね。
早速ヒントを見てみましょう!
「驚破」の読み方のヒントは?
1.「驚破」をひらがなにすると、2文字になります。
2.「驚破」をフランス語にすると「on y va!」、イタリア語では「Dai!」がニュアンスの近い言葉となります。
3.『それはまるで、驚破という一瞬が、』山本周五郎「山彦乙女」より引用
正解は…
正解は「すわ」でした!
「驚破」とは、「ああ!」「ややっ?!」など、突然のことに驚いて出す感嘆符です。
また、「さあ!」「ほら!」「そら!」といった相手を促したり注意を引きつけて驚かせる言葉でもあります。
「きょうは」と読んでも「素破」と書いても正解ですよ。
日常会話で使うことはあまり無いですが、新聞や雑誌のニュースでは「すわ一大事」「すわ大パニック」などと、今も用いられます。
「驚破」は古語ですが、「すは」が「すわ」になっただけで、意味合いはほぼ変化せずに残りました。
『すは、稲荷より賜るしるしの杉よ』「更級日記」より引用
「驚」の音読みは「キョウ・ケイ」、訓読みは「驚く(おどろく)」、漢検4級、22画の漢字です。
「驚」は、「馬が音にびっくりするさま」をあらわす漢字です。
出典:コトバンク