今回のお題は「笋」「漉く」「雁字搦」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「笋」
「笋」の読み方をご存じでしょうか?
音読みでは「ジュン」や「シュン」と読めますが、訓読みを正解とします。
竹冠がついているので植物の名前のようですが…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「笋」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
- 春の味覚といえばコレ!
- 背が高くなると固くて食べられません
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「笋」の読み方!正解は!?
正解は「タケノコ」です!
「笋(タケノコ)」といえば春の味覚の代表格!
茹でてワカメと和えたり、天ぷらにしたり、タケノコご飯にしても美味しいですね。
一般には「筍」や「竹の子」と表記されるため、読めなかった方も多いのではないでしょうか。
「笋」の本来の読み方は「じゅん」で、「タケノコ」と読ませるのは当て字です。
また、「笋」は「たかんな」と読むこともできます。
「たかんな」とは「たけのこ」の昔の呼び方で、「たこうな」とも呼ばれます。
2問目はこの漢字!「漉く」
「漉く」の読み方をご存じですか?
「漉」の字は「鹿」にさんずいが付いているので「しかく」と読みたくなりますが、間違いです。
それでは、いったい何と読むのでしょうか?
「漉く」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○く」の2文字
- 訓読みです
- 和紙を作る時に使うことが多い言葉です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「漉く」の読み方、正解は・・・
正解は
「すく」
です!
水に溶かした原料をすのこの上に薄くしいて、紙や海苔などを作ることを言います。
和紙を手作りする方法として紹介された写真をご覧になった方も多いと思います。
ちなみに送り仮名が「す」になった「漉す」は「こす」と読み、液体の中の固形物を取り除いたり、個体を細かく均一にしたりと料理で使うことが多い言葉になります。
「漉く」と「抄く」
ちなみに「紙をすく」という漢字には「漉く」と「抄く」が使われることがあります。紙を工場などで機械生産する場合は「抄く」、手作りの場合は「漉く」が使われます。
以前は洋紙が「抄く」で和紙が「漉く」だった時代もありますが、現代では和紙も「抄く」ことが多くハンドメイドは少なくなっています。逆に自由研究などで牛乳パックから和紙を手作りする、という機会の方があるかもしれません。
手作りの紙を見かけたら「漉く」の読み方も是非思い出してくださいね。
最後はこの漢字!「雁字搦」
本日の難読漢字クイズは「雁字搦」です!
読めそうで読めないですね…
一度は経験しているはずですよ!
「雁字搦」の読み方のヒントは?
1.「雁字搦」をひらがなにすると、6文字になります。
2.「雁字搦」に似た言葉は、「八方塞がり」「呪縛」「手詰まり」などがあります。
3.『その上を細縄で雁字搦に縛り上げてしまった。』モーリス・ルブラン「素賞の栓」より引用
4.「気が付くと見栄や世間体で雁字搦になっていました」のように使います。
正解は…
正解は「がんじがらめ」でした!
誰でも一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
「雁字搦」とは、全く身動きのできない状態、または紐などで何度も巻きつけること。
「がんじがらみ」と読んでも正解です。
「雁字(がんじ)」は、鳥の雁が一列に並んで飛ぶ様子を「一」という漢字になぞらえています。
「搦(がらめ)」は、搦めとる、捉えて縛り上げることです。
「雁」の音読みは「ガン・ゲン」、訓読みは「かり」、漢検準1級、12画の漢字。
「搦」の音読みは「ジャク・ダク・ニャク・ジョク・ニキ・ニョク」、訓読みは「搦み(からみ)」「搦る(とる)」、漢検1級、13画の漢字。
漢字は難しいですが、わりとよく使う言葉ですから、機会があったら書いてみましょう!
出典:コトバンク