今回の難読漢字は「加之」「群雲」「暗晦」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「加之」
「加之」の読み方をご存じでしょうか?
素直に読むと「かゆき」「くわえ」でしょうか…
残念ながらどちらも間違いです。
日常で耳にすることはまずないので、この言葉自体知らない方が多いかも…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「加之」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇〇〇」の7文字です
- 「そればかりでなく」や「その上」といった意味
- 主として漢文訓読体に用いられた言葉です
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「加之」の読み方!正解は!?
正解は「しかのみならず」です!
「加之(しかのみならず)」とは、ヒントで示したように「そればかりでなく」「その上」「おまけに」「それに加えて」などの意味を持つ言葉。
以下は「加之」を使った例文です。
- 通帳残高がほぼ無くなった。加之、仕事をクビになるとは。
- 風邪をひいてしまった。加之、脚は骨折中である。
- お土産をいただき、加之、交通費まで出してもらった。
2問目はこの漢字!「群雲」
「群雲」を何と読みますか?
誰もがきっと見たことがあるはず!
早速ヒントを見てみましょう!
「群雲」の読み方のヒントは?
1.「群雲」をひらがなにすると、4文字になります。
2.「群雲」の特徴は、不規則なまだら模様です。
3.「群雲」の高度は2000〜7000m程。
正解は…
正解は「むらくも」!
明け方や夕方の陰影が特に美しい雲です。
「群雲」とは高度2000mから7000mの中積雲のこと。
季節を問わず現れますが、春から秋頃によく見られます。
小さな雲のかたまりがまだら模様になっているのが特徴で、羊の群れのように見えるため「羊雲(ひつじぐも)」とも呼ばれます。
高度5000mから13000mの巻積雲「鱗雲(うろこぐも)」と非常に似ていますが、見分けるには2つのポイントがあります。
1.規則正しく並ぶのが「鱗雲」、不規則にまとまっているのが「群雲」
2.地上から見て、雲のかたまりが指一本に隠れると「鱗雲」、それより大きいのが「群雲」
「群雲」は「叢雲」とも書きます。
『月に叢雲花に風(つきにむらくもはなにかぜ)』
よいことは差し障りが多く、長続きしないことのたとえです。
また、過去に大日本帝国海軍の駆逐艦も「叢雲」と名付けられました。
最後はこの漢字!「暗晦」
「暗晦」という漢字の読み方をご存じですか?
「暗晦」という言葉は、日常会話ではあまり使われていませんよね。読み方がわからずに、「くらうみかな?」と思ってしまった方もいるでしょう。
果たして、この漢字はなんと読むのでしょうか?
「暗晦」読み方のヒントは?
- 暗晦の読み方は、ひらがなで書くと4文字です。
- 「暗晦とした時代」のように使われます。
- 「暗黒」や「薄暗い」などが類義語として挙げられます。
上記のヒントをもとに、正解を考えてみましょう。
「暗晦」の読み方、正解は……
正解は、
「あんかい」
でした!
「暗晦」とは、月明かりや星明かりが一切なく、真っ暗なことを意味する言葉です。また、知識や情報が不明瞭で、理解しにくい状態を表すときにも使用されます。
暗晦という言葉は、
「就職活動がなかなかうまくいかず、彼は暗晦な表情を浮かべていた」
「この山道は電灯がほとんどなく、周囲は暗晦としていた」
のように使われます。
「暗」は「暗い」という言葉でよく使われますが、実は「晦」にも「暗い」という意味があるのです。そのため、暗晦という言葉は、暗さや不明瞭さを強調するのに適しています。
今回は、「暗晦」の読み方について説明しました。
「暗晦」は難しい漢字ですが、読み方を知っていることで役立つ場面もあるでしょう。
ここで学んだ漢字の知識を、ぜひ今後に生かしてくださいね!