漢字読み講座

「文る」「鱻」「須臾」これら3つの漢字の読み方がわかりますか?

今回は「文る」「鱻」「須臾」です。

見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読めますか?

1問目はこの漢字から!「文る」

「文る」の読み方をご存じでしょうか?

「文」は「文章(ぶんしょう)」の「ぶん」ですが「ぶんる」ではありませんよ。

ちなみに「ふみる」も間違いです。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「文る」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇る」の3文字です。
  2. うわべだけで中身の無い文章のことをいいます。
  3. 「過ちを文る」という慣用句があります。

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「文る」の読み方!正解は!?

正解は「かざる」です!

「文る(かざる)」とはヒントで示したように、うわべだけで中身の伴わない文章や、飾り立てた言葉で立派に見せようとした文章のことをいいます。

また「過ちを文る」とは、自分の過ちを認めずにあれこれと弁解をすることです。

一般には「飾る」という漢字が使われるため、読み難かった人が多いかもしれません。

文章を飾る場合は「文る」と書く場合があることを、この機会に覚えておいてくださいね。

2問目はこの漢字!「鱻」

「鱻」の読み方をご存じでしょうか?

魚が3つで「さかなさかなさかな」と読むのはもちろん間違いです。

では音読みにして「ぎょぎょぎょ」…?でもありません。

こんな漢字は初めて見たという方がほとんどかもしれませんね。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「鱻」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇」の2文字
  2. 新鮮な魚という意味です
  3. 「魚は鱻なものに限るね」などと使われます

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「鱻」の読み方!正解は!?

正解は「せん」です!

「鱻(せん)」は、「新しい」「活魚」「小さな魚」などの意味を持つ漢字で、主に「新鮮な魚」という意味で使われます。

また、「鱻(せん)」は「鮮(せん)」の異体字です。

異体字とは、文字の意味と読み方が同じ漢字の場合、標準の字に対して字体の異なる字のことをいいます。

ちなみに「林」や「品」のように同じ漢字を2つ以上組み合わせたものを「理義字(りぎじ)」と呼び、中でも3つ以上の字が組み合わされたものは「品字様(ひんじよう)」と呼ばれます。

最後はこの漢字!「須臾」

「須臾」の読み方をご存じでしょうか?

「須」は「必須(ひっす)」でお馴染みの「す」なので、「すこう」と読んだかも?

残念ながら間違いです。

ちなみに「しゅこう」でもありませんよ。

「臾」は余り見たことの無い漢字ですが、「こう」という読み方はしないのです。

さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?

「須臾」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字
  2. 真ん中は小さな「ゅ」です
  3. 時間を表す言葉のひとつ

以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。

「須臾」の読み方!正解は!?

正解は「しゅゆ」です!

「須臾(しゅゆ)」とは「短い時間」「ほんの少しの間」「しばらく」といった意味を持つ言葉で、「須臾の間も動かない」「須臾にして消え去った」などと使われます。

一般に耳にすることがほとんどないので、かなりの難読でしたね。

類義語としては「片時(かたとき)」「刹那(せつな)」「一瞬(いっしゅん)」などが挙げられます。

また、「須臾」は「1/1000兆」を表す単位として、使われていた歴史もあるようです。

ABOUT ME
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ライターの眠兎(みんと)と申します。 ひょんな思い付きから漢字検定2級を取得し、それ以来漢字の魅力に取りつかれてしまいました。 まだまだ知らない漢字がたくさんある私ですが、記事を書きながら楽しく勉強していきたいと思っています!