今回の難読漢字は「卒かに」「生飯」「堰を切る」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「卒かに」
「卒かに」の読み方をご存じでしょうか?
「卒業(そつぎょう)」の「そつ」という字ですが、もちろん「そつか」ではありませんよ。
小学校低学年で習う漢字でも、読み方が変わるとかなりの難読になりますね。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「卒かに」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇かに」の4文字です
- 「俄に」と書いても同じ読み方ができます
- 突然降る雨を何と言うでしょう?
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「卒かに」の読み方!正解は!?
正解は「にわかに」です!
「卒かに(にわかに)」とは、「突然に、急に」といった意味を持つ言葉。
ヒントの2番目に示した「俄」という字も「にわか」と読むことができますが、いずれにせよ難読には違いありませんね。
また、ヒントの3番目の「突然に降る雨」はもちろん「卒か雨(にわかあめ)」のこと。
「俄雨」と書くこともできますよ。
普段はひらがなで書くことがほとんどなので、知らなかった方はこの機会に覚えておいてくださいね。
2問目はこの漢字!「生飯」
「生飯」の読み方をご存じでしょうか?
そのまま素直に読むと「なまめし」または「しょうはん」になりますが、残念ながらどちらも間違いです。
これが正解できる人は漢字博士!?
かなりすごいと思います。
あて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「生飯」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇」の2文字です
- 仏教に由来する言葉です
- 「生飯をよむ」という慣用句はよく使われます
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「生飯」の読み方!正解は!?
正解は「さば」です!
「生飯(さば)」とは仏教儀礼のひとつで、餓鬼や無縁仏達に施すためにご飯を茶碗から一箸取り分けることをいいます。
また、ヒントで紹介した「生飯をよむ」は俗にいう「サバをよむ」という慣用句で「数をごまかす」という意味。
この慣用句の由来には諸説ありますが、ここでは以下の2つを紹介しましょう。
- 魚の「鯖(さば)」は大量に漁れる上に傷みが早いため、数を大雑把に数えて売ったのが由来
- 仏教において「生飯(さば)」として供えるために多めにご飯を炊いたのが由来
漢字の読み方はもちろんですが、慣用句にも様々な説や意味があり、日本語はとても奥深いものだと思わされますね。
最後はこの漢字!「堰を切る」
「堰を切る」の読み方をご存じでしょうか?
「堰」は余り見かけない、かなり難しい漢字ですね。
音読みだと「堰塞(えんそく)」などの「えん」という字ですが、もちろん「えんをきる」ではありません。
漢字検定1級レベルの難問になります。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「堰を切る」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇を〇る」の5文字
- 「切る」は「きる」と読んでOKです
- 「土を積んで水の流れを止める土手」を「堰」と呼びます
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「堰を切る」の読み方!正解は!?
正解は「せきをきる」です!
「堰を切る(せきをきる)」とは「押しとどめていた物事がどっと出る」「物事が急に激しい状態になる」という意味。
何かが急に激しくなる様子を、堤防が切れて水がどっと流れ出ることに例えて言った言葉です。
また、「堰」を使った熟語には「堰堤(えんてい)」や「堰塞(えんそく)」があり、意味は以下のようになります。
- 揠堤:河川の水をせき止めるための構造物
- 堰塞:水の流れをせき止めること