今日の難読漢字は
「油然」
「手子摺る」
「糒」
です!
あなたは正しく読めますか?
最初の難読漢字は「油然」!
「油然」は、普通に読むと「ゆぜん」ではないでしょうか。
これは間違いです。「あぶらぜん」でもありませんよ!
「ゆぜん」でもかなり近いのですが、
より読みやすいように工夫されています。
さて、あなたは何と読みましたか?
「油然」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「ゆうぜん」
です!
「油然」は、
「盛んにわき起こるさま」「心に浮かぶさま」という意味の言葉です!
例文では
「油然と雲が起きる様子が美しい」
「その人を見るたびに油然と愛しい気持ちが浮かんでくる」
などで使われます。
どこからともなく湧き上がってくるものや気持ち
などに使われると覚えておきましょう。
また、漢文などで「油然」が出てくる場合は
「気に留めない」「のびのびとした様子」などの意味の場合もありますよ。
ちなみに「ゆぜん」でも完全な不正解ではないのですが……。
辞書などでは参考程度に「ゆぜんとも読む」と書かれている程度。
正しい読み方は「ゆうぜん」なので、しっかり読み方を覚えておくのが◎。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
次の難読漢字は「手子摺る」!
「手子摺る」は、実は素直に読めば簡単に読めるはず。
ヒントとしては、
「難しい漢字問題に手子摺る」なんて時に使いますよ。
さて、あなたは何と読みましたか?
「手子摺る」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「てこずる」
です!
「手子摺る」は、
「もてあます」「処置に困る」という意味の言葉です!
ヒントでも出したように、
「難しい問題に手子摺る」
「言うことを聞かず駄々をこねる子どもに手子摺る」
などで使われます。
語源としては
「手子」は「手伝いをする人」という意味があります。
その手子の手を煩わせるという意味から
「手子摺る」と書かれるようになったそうです。
ちなみに、同じ意味・読みで「梃子摺る」と書く場合もあります。
この場合は「梃子(てこ)」で重い物を動かそうとしても、
梃子がずれてしまうことから「てこずれ」→「梃子摺る」になったそうですよ。
どちらを使っても間違いではないので、合わせておくと良いですよ!
これを機にスマートに読み書きできるようになりましょう!
最後の難読漢字は「糒」!
「糒」は、音読みで言えば「び」や「ひ」などと読みます。
ですが、今回の問題で答えてもらいたいのは訓読み。
なんと、漢字一文字なのに
読み方はひらがな4文字!
さて、あなたは何と読みましたか?
「糒」の読み方、正解は…
気になる正解は…
「ほしいい/かれいい」
です!
「糒」は、
「米を蒸してから乾燥させた保存食」という意味の言葉です!
一見聞きなれない言葉ですよね。
元々は古墳時代頃に、狩りや戦い、農作業などの際の携帯食として
作られたものなのだとか。
見た目はカピカピに乾いてしまったごはんのよう。
「ほしいい」=干した飯と考えると読みやすいですよ!
実は同じような作り方を用いて
非常食用の「アルファ化米」が作られているのだとか。
アルファ化米とは、炊いた米を急速で乾燥させたもので、
水やお湯などで戻すことで、ご飯と同じような食感に戻すことが可能。
非常食としてはもちろん、宇宙食としても採用されているんです!
古く馴染みのないものかと思いきや、
実は現在でも活用されている「糒」。
これを機にスマートに読めるようになりましょう!
どの漢字も、覚えておけば使いこなせます。
ぜひ正しい読み方を覚えてくださいね!