今回は「夜鶴」「夕電」「尻前」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「夜鶴」
「夜鶴」の読み方をご存じでしょうか?
そのまま読むと「夜(よる)」と「鶴(つる)」で「よづる」ですが、残念ながら間違いです。
「鶴は千年亀は万年」と言われるように、鶴は日本では長寿のシンボルであり縁起の良い鳥とされています。
「夜鶴」はそんな鶴にふさわしい言葉なのですが…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「夜鶴」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字
- 寒い夜に雛を自分の羽で守る母鶴に由来する言葉
- 「夜」は「や」と読みます
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「夜鶴」の読み方!正解は!?
正解は「やかく」です!
「夜鶴(やかく)」とは、霜の降る寒い夜に自らの羽で雛を優しく包む母鶴にちなんで「子を思う母の愛」を表す言葉。
「鶴」を「かく」と読むのは、かなりレベルの高い難読だといえるでしょう。
日本では鶴は祝福の象徴として、古くから親しまれています。
千羽鶴を折って願い事をした経験のある方も多いのではないでしょうか。
また、日本航空のシンボルマークとしても有名ですね。
2問目はこの漢字!「夕電」
「夕電」の読み方をご存じでしょうか?
素直な人は「ゆうでん」と読んだかもしれませんが、もちろん間違いですよ。
ポイントは「夕」の読み方にあります。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
読み方と併せて、意味も考えてみて下さいね。
「夕電」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
- 「電」は「でん」と読んでOK
- 「朝露夕電」という言葉があります
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「夕電」の読み方!正解は!?
正解は「せきでん」です!
「夕電(せきでん)」は夕方のいなびかりを意味し、転じて「消えやすく儚い(はかない)もの」のたとえとして使われる言葉です。
また、ヒントに示した「朝露夕電」は「ちょうろせきでん」と読みます。
朝露(あさつゆ)も夕電と同じく消えやすいものなので、こちらも儚いものをたとえた言葉です。
さらに「電光朝露(でんこうちょうろ)」や「浮雲朝露(ふうんちょうろ)」も儚いものをたとえた言葉になります。
最後はこの漢字!「尻前」
「尻前」の読み方をご存じでしょうか?
「しりまえ」それとも「しりぜん」…ほとんどの方が思い浮かぶのはこの二つかもしれません。
しかし、残念ながらどちらも間違いです。
日常であまり聞かないので、この言葉自体知らない方が多いかもしれません。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「尻前」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
- 「後ろと前」や「先と後」という意味
- 「後前」と表記することも
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「尻前」の読み方!正解は!?
正解は「しりさき」です!
「尻前(しりさき)」とは、位置的な後ろと前や、時間的な前後を意味する言葉。
また、ヒントに示したように「後前」と書いて「しりまえ」と読む場合もあります。
一般に日本語で「尻」とは体の部位名である以外に「後ろ」や「終わり」という意味を持ちます。
たとえば「尻に着く」は人の配下に着いたり、後ろに並ぶことをいいます。
この機会に「尻前」の使い方もぜひ覚えておいてくださいね。