今回のお題は「犬公方」「奕世」「範疇」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「犬公方」
「犬公方」の読み方をご存じでしょうか?
パッと見てそのまま「いぬこうぼう」と読んでしまった方、残念ながら間違いです…
でもかなり惜しい!
今回はそこまで難読ではないので、もう少し考えてみて下さいね。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「犬公方」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字です
- 「公」の読み方がポイントになります
- 「生類憐みの令」に関係のある言葉です
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「犬公方」の読み方!正解は!?
正解は「いぬくぼう」です!
「犬公方(いぬくぼう)」とは、江戸幕府第五代将軍、徳川綱吉の俗称。
綱吉は自身が戌年生まれであることから「生類憐みの令」という法令を出して、犬を殺した者に重い罰を与えるなどしたことから、犬公方と非難されました。
「生類憐みの令」については、日本史の授業で習った覚えのある方も多いでしょう。
「公」の字は音読みで「こう、く」、訓読みでは「おおやけ、きみ」といった読み方があります。
犬公方のように「く」と読む例としては「公卿 (くぎょう) 」「公家 (くげ) 」「公方 (くぼう) 」などがありますが、比較的少ないといえるでしょう。
2問目はこの漢字!「奕世」
「奕世」の読み方をご存じでしょうか?
「へんせい」と読んでしまった人は残念ながら間違いです。
「奕」という字は「変」ににていますが、よく見ると下部が「大」になっていますよね。
滅多に見ない漢字だと思いますが、それもそのはず漢字検定一級レベルの難問です。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「奕世」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字です
- 「世を重ねること」をいいます
- 「奕世伝来の奥義」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「奕世」の読み方!正解は!?
正解は「えきせい」です!
「奕世」とは、「世を重ねること」や「異なる時代に渡ってある事や状態などが変わらずに伝わっていくこと」を意味する言葉。
ヒントに示した「奕世伝来の奥義」とは「世を重ねて伝わってきた奥義」を表す言葉です。
「奕」という字は「重ねる」という意味を持ちます。
また、「奕」を含む言葉には他に「赫奕(かくえき)」「博奕(ばくえき)」「奕奕(えきえき)」などがあります。
最後はこの漢字!「範疇」
「範疇」の読み方をご存じでしょうか?
「疇」という字は「うね」と読むことができますが「はんうね」ではありませんよ。
日常会話ではあまり登場しないものの、ビジネスの場や論文などではたびたび耳にする言葉です。
知ってる人はすぐにわかる言葉だけど、意外に難問かも…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「範疇」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇」の5文字です
- 意味の似た言葉に「範囲」があります
- 「範」は「はん」と読んでOK
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「範疇」の読み方!正解は!?
正解は「はんちゅう」です!
「範疇(はんちゅう)」とは「同一性質のものが属すべき部類や、分類・認識などを支える、根本的な枠組」のことをいいます。
ちょっと分かりづらいですが、要は「同じ分類のものが入る枠」という意味ですね。
となると、ヒントにも示した「範囲」とどこが違うのかわからなくなってきます。
以下は「範囲」の意味になります。
- 範囲:ある限られた広さの限界
「範囲」は単に広さの限界を表す言葉です。
たとえば「私が責任を持てる範囲はここまでです」「台風は以下の範囲に大きな被害をもたらした」などと使われます。
対する「範疇」は「共通性のあるものが属するグループ」です。
「範囲」と「範疇」は非常に似た言葉ですが、対象が共通性を持つか否かに違いがあると覚えておきましょう。