今回は「鹹い」「恙ない」「苳」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「鹹い」
「鹹い」の読み方をご存じでしょうか?
「鹹」の字を分解したら「歯(は)」と「減(げん)」みたいだけど「はげんい」と読むのはもちろん間違いですよ。
滅多に見かけない漢字なので、読める人はかなり少ないかと思います。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「鹹い」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇い」の3文字または「〇〇〇〇い」の5文字です
- 「鹹」の一文字だと「しおけ」と読みます
- 味を表現する言葉です
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「鹹い」の読み方!正解は!?
正解は「からい」または「しおからい」です!
一般には「辛い」を使うため、ヒントなしで正解できた方は正に漢字マスターだといえるでしょう。
「鹹」の一文字には「塩け」や「塩辛い」という意味があり、「鹹い」は以下のように様々な意味を持つ言葉です。
- 唐辛子のような舌を刺激する味
- 塩気の多いしょっぱい味
- 甘みの少ないさっぱりと引き締まった味
- 評価が厳しい
- つらく苦しい
- 残酷でむごい
「鹹い(からい)」はかなり難しい読み方ですが、この機会にぜひ覚えておいてくださいね。
2問目はこの漢字!「恙ない」
「恙ない」の読み方をご存じでしょうか?
「羊」の下に「心」が付いた珍しい漢字ですよね。
「羊」という漢字は「よう」とも読めますが、「ようない」と読むのは間違いですよ。
ちなみに「心」という字から「こころない」と読むのも間違いです…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「恙ない」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇ない」の5文字です
- 「恙」という字には病気や災いといった意味があります
- 恙なくお過ごしでしょうか?
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「恙ない」の読み方!正解は!?
正解は「つつがない」です!
「恙ない(つつがない)」とは、「病気や事故などの災難がない」「平穏無事」といった意味を持つ言葉。
ヒントに示したように「恙」が「病気や災い」という意味なので、後に続く「ない」が打消しとして使われています。
「恙無い」と書く場合もありますよ。
また、ヒントの3番目に提示した「恙なくお過ごしでしょうか?」という言い方は、目上の方に対してや、改まった場、または手紙などでよく使われる一文です。
日常で耳にする言葉でも、漢字を知らない方は多かったかもしれませんね。
知らなかった方は、大人の教養の一つとして「恙ない」を覚えておきましょう。
最後はこの漢字!「苳」
「苳」の読み方をご存じでしょうか?
知っている人はすぐに読めるたぐいの漢字ですけど、知らないと見当もつかないかも。
画数が少なくて一見簡単なのに読み難いですよね。
それもそのはず、実は漢字検定一級レベルの問題なのです。
草かんむりが付いていることから、植物に関係した字であることは推測できますが…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「苳」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇」の2文字です
- 食用としても栽培されています
- 春先に出る芽は山菜として有名
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「苳」の読み方!正解は!?
正解は「フキ」です!
「苳(フキ)」はキク科の多年草で原野や道端に生えますが、食用としても栽培されています。
一般には「蕗」と表記されることが多いでしょう。
また、「菜蕗」と書かれる場合もあります。
苳は早春になるとフキノトウと呼ばれる若い芽がいぶき、食用として多く出回ります。
フキノトウの摘んですぐのものは新鮮で香りがあって美味しいのですが、時間と共にエグミが出て味が落ちてしまいます。
また、苳の茎は煮物などにすると美味しい、定番のお惣菜ですね。