今回は「簓」「家主貞良」「直火」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「簓」
「簓」の読み方をご存じでしょうか?
「彫刻(ちょうこく)」の「ちょう」の字に竹冠なので「ちょう」と読んでしまいそうですが、残念ながら間違い。
と言われても「簓」という字はほとんどの方が見たことがないかも知れません。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「簓」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字です
- 竹を細かく割って一端を束ねたもの
- 日本の郷土芸能では楽器としても使われています
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「簓」の読み方!正解は!?
正解は「ささら」です!
「簓」とは、ヒントにも示したように竹を細かく割って一端を束ねたもののことで、鍋や釜を洗う道具になっています。
また、日本の郷土芸能では「さららこ」と呼ばれる短冊型の薄い板を合わせたものに簓をすり合わせて音を出すことで、楽器としても使われます。
なぜ「ささら」と呼ばれるのかというと、さらさらという音がすることがその由来だと言われています。
さらに、物の先端が細かく割れてささくれている様子を「簓」と表現する場合もありますよ。
2問目はこの漢字!「家主貞良」
「家主貞良」の読み方をご存じでしょうか?
そのまま素直に読むと「やぬしさだよし」…
誰かの名前みたいになってしまいましたが、もちろん間違いです。
難しい漢字は使っていないのに、なかなか読み難いですよね。
答えは、きっとみんな知っているあるものの名前ですよ…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「家主貞良」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
- 西洋から入ってきたお菓子の名前です
- 当て字なので音読みするとわかるかも
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「家主貞良」の読み方!正解は!?
正解は「かすてら」です!
通常は「カステラ」とカタカナで表記するので、漢字があるとは驚きですよね。
「家主貞良(カステラ)」の漢字表記には他に「卵糖」「加須底羅」「粕貞羅」「春庭餹」「角寿鉄異老」など、様々な書き方があります。
語呂合わせでできたような表記ばかりかと思っていたら、「卵糖」のように材料に由来するものもあるのはちょっと意外な気もします。
これらのいずれもが「カステラ」と読めるなんて、昔の人は西洋文化を漢字で表すのを楽しんでいたかのようにも思えて、なかなか面白いですね。
最後はこの漢字!「直火」
「直火」の読み方をご存じでしょうか?
素直な方はそのまま「ちょくび」と読んでしまったかもしれませんが、もちろん間違いです。
とはいえ、ちょっと惜しいんですけどね…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「直火」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字です
- 料理本や料理番組で時々見聞きする言葉
- 「火」は「び」と読んでOK
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「直火」の読み方!正解は!?
正解は「じかび」です!
「直火(じかび)」とは、食材に直接火を当てて調理することを言います。
「ちょくび」という読み方は間違いですが「直接火を当てる」という意味を考えると、非常に惜しいですね。
以下は「直火」を用いた例文になります。
- 直火で焼く場合は何といっても炭火がおすすめです
- 魚は直火で調理するか天火を用いるかで風味が全く違ってきますよ
- 食材を網に乗せたら直火で10分程焼いて裏返します
また、「直」を「じか」と読む言葉には他に「直談判(じかだんぱん)」「直足袋(じかたび)」「直履き(じかばき)」などがあり、いずれも「直接~する」という意味になります。