「早蕨」の読み方をご存じですか?
「蕨」は地名にもある山菜の名前ですが、それに「早」をつけるといったい何と読むのでしょうか?
「早蕨」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○わらび」の4文字
- 訓読みです
- 「早苗」「早乙女」などと同じ読み方をします
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「早蕨」の読み方、正解は・・・
正解は
「さわらび」
です!
「蕨」はイノモトソウ科のシダ植物「ワラビ」のことをあらわしています。
「早」はここでは「若々しい」という意味をあらわす接頭語として使われています。ちなみに音読みに「早急」などに使う「サッ」がありますが、こちらは「さ」で訓読みです。
「早蕨」は「芽が出たばかりのワラビ」という意味になります。
接頭語「さ」
「さ」には名詞、動詞、形容詞の前について語調を整える「接頭語」の意味をもつものがあります。例えば「さまよう」「さぎり」の「さ」は接頭語として使われていますので、「さ迷う」「さ霧」という書き方をすることもあります。
名詞の前について「若々しい」という意味を持つ「さ」の場合は「早」という漢字が当てられることが多く、「早蕨」「早苗」などがそれに当たります。5月をあらわす「さつき」は「早苗月」を略したもの、という説もあり、この場合の「さ(早)」には「5月の」という意味が含まれています。
5月頃旬を迎えるワラビを食べる時は「早蕨」の読み方を思い出してくださいね。