先月、公私ともに忙しく寝つき・寝起き共に悪い時期がありました。すると朝起きた時、なんだかアゴが疲れている気がしたり歯が押されるような痛みを感じた事も…
調べてみると疲れ・睡眠・アゴの関係がちょっと分かったので、安眠を保つために備忘録も兼ねてまとめてみました!
■歯ぎしりの不思議
寝ている時に歯ぎしりをする、という現象自体は知っている方が多いと思いますが調べによると歯ぎしりを起こすのは成人のうち、約10%程度しかいないそうです。しかもする人としない人の差、怒る原因なども明確には解明されていないんだとか。
そもそも睡眠時は誰しも身体から力が抜けてリラックスしているはずなのに、歯ぎしりや「歯食いしばり」といった力を使う現象が起きること自体、不思議な事です。研究では、深い睡眠=レム睡眠時ではなく浅い睡眠=ノンレム睡眠時に発症する事が多い様子。睡眠時の環境や、寝る前の心理的なストレス、疲れによる筋疲労も影響しているかもしれません。
次の項で歯の問題にも触れるのですが、寝ている間のトラブルだけに気付きにくい物。家族と一緒に寝ていても歯ぎしりなら音で気付いてもらえるのですが、歯食いしばりだと音が出ないので家族が居ても発覚しづらいのです。
疲れを癒すために熟睡したいのに、歯ぎしりなどで熟睡できずストレスが…といった負のスパイラルが起きかねないのでよく眠れていない時こそ「寝る前の準備」が重要なようです。
■歯の食いしばりで起きる、歯やアゴへの悪影響
筆者も先日歯医者で歯の食いしばりにより歯茎の位置がズレているような指摘を受けました。寝ている間に強い力がくわわるため、歯並びにも影響があるようです。それだけでなく歯の根元にも力がかかるため、歯と歯茎の間=歯周ポケットが広がり、そこから歯周病などが進行してしまうと言われました。
歯だけでなく、アゴの関節も状態が悪化すると緊張状態が続き、痛みが出たり顎関節症になってしまう危険性があります。首や肩など筋肉が繋がっている部分も痛みが出たり、それに伴う頭痛さえ起きかねません。
肩こりや片頭痛に悩む方がまさか寝ている間の歯が原因だったと誰がすぐ気づけるでしょう。それだけ、寝ている間の出来事なのに悪影響を及ぼすトラブルなのです。酷くなると歯が欠けたり、削れる・折れるなんて事もあり得るそうなので早めの対処が必要です。
■心当たりがある方は…
ここまで紹介したような症状に心当たりがあったり不安な方は、歯科医師に相談して状態を見て頂く必要があるかもしれません。既に歯や歯茎にダメージがある場合は自分の歯列に合わせたマウスピースを作る事も出来ます。根本的な解決としては、やはりストレスの原因を解消する事が肝心ですがそう簡単にいかないからこそ歯ぎしりが起きているとも言えます。
少しでも緊張をほぐしてから眠る事も大事ですので、首やアゴのストレッチ・マッサージをしてから眠る事をお勧めします。
ゆっくり息を吐きながら、首を横に倒します。この時手で頭を押さえますが強引に下げないよう要注意。30秒ほどを目安に反対側にも倒しましょう。
ほっぺたを両手でぐるぐる円を描くように優しくほぐすのもお勧め。肌がこすれるのが痛い、嫌な方は乳液などクリームを塗ってお風呂上がりのスキンケアも兼ねるといいかもしれませんね。
■まとめ
そもそも筆者が家族から寝ている際の歯ぎしりを指摘されて、同時期に気になっていた歯の痛みとリンクして気付いた出来事でした。調べてみると同様の悩みを抱えている方が少なくないと分かったので、まだ症状があっても原因が分かっていないという方に届けばいいなと記事にしました。気になっていた方が居たら是非、歯医者で聞いてみてください!