「一」と書いて「にのまえ」のように、漢数字にはどうにも不思議な読みをするものが一定数存在しているようです。
今回紹介する「四十物」もその一つ!
「しじゅう」と書きますが、まったく異なる読み方をします。
「四十物」読み方のヒントは?
「四十物」は全部でひらがな4文字!
「〇〇〇〇」と読みます。
「物」はそのまま「もの」と読むので、「四十」にあたる部分の読み方を考えることになります。
「四十物」自体には、鮮魚と乾魚とのあいだの物で、干魚などを塩で処理した海産物のことを指します。これがヒントです。
おわかりでしょうか?
「四十物」の読み方、正解は……
「四十物」の正解は……
「あいもの」です!
「四十」の部分を「あい」と読ませることには諸説由来があります。
もっとも有力なのは、当時、鮮魚と干魚のあいだのもの=「あいもの」の種類が40種類あったことから「四十物」と当てた説です。
後に「四十」の部分が「あい」だろうと解釈され、現在では「四十川(あいかわ)」や「四十谷(あいたに)」などの新しい名字も生まれたようです。
「四十物」さんは現在富山県を中心に、兵庫や石川県などにも住まわれています。