今回は「和煦」「熊蟄穴」「畢生」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「和煦」
「和煦」の読み方をご存じでしょうか?
「和」は「平和(へいわ)」や「昭和(しょうわ)」の「わ」なので、皆さんご存じだと思います。
問題は「煦」ですね…
「照る(てる)」という字に似ていますが、「和煦」を「わてる」と読むのは残念ながら間違いです。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「和煦」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇」の2文字です
- 暖かく穏やかなこと
- 「和」はそのまま「わ」と読んでOK
「和煦」の読み方!正解は!?
正解は「わく」です!
「和煦(わく)」とは暖かく穏やかな春の日差しを表す言葉。
桜がほころび始める頃、暖かい日差しを背に受けながら穏やかに散歩している様子を想像してみてください。
そんな日差しがまさしく「和煦」だといえるでしょう。
「煦」という字には「暖める、暖かい、恵む、日の光」という意味があり、音読みだと「煦(あたた)める」「煦(めぐ)む」などと読むことができます。
また、「和煦」の同義語としては「春暖」「春喧」「春日和」「和順」などが挙げられます。
2問目はこの漢字!「熊蟄穴」
「熊蟄穴」の読み方をご存じでしょうか?
漢字には自信があるという人も「熊蟄穴」を読むのはかなり難しいのではないかと思います。
なぜなら、とっても特殊な読み方をするからです。
ひらがなで書くと非常に長いですよ…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「熊蟄穴」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇〇〇〇」の8文字です
- 「二十四節気七十二候」のうちのひとつ
- 「熊」はそのまま「くま」と読みます
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「熊蟄穴」の読み方!正解は!?
正解は「くまあなにこもる」です!
「熊蟄穴(くまあなにこもる)」とは、冬眠に入る熊が穴にこもる時期を表す言葉で、「二十四節気七十二候」のひとつになります。
「二十四節」とは、春夏秋冬の4つの季節をそれぞれ6つに分けて1年を24等分し、一つひとつに相応しい名をつけたものです。
そして「七十二候」は「二十四節」をさらにそれぞれ3等分して1年を72の時期に分けて、一つひとつに相応しい名をつけたもの。
今回の問題として取り上げた「熊蟄穴」は12月12日~15日ごろの呼び名となっています。
季節をここまで細かく表現しているのは、四季の移り変わりに富んだ日本という風土ならではだといえるでしょう。
最後はこの漢字!「畢生」
「畢生」の読み方をご存じでしょうか?
「畢」という字は「中華(ちゅうか)」の「か」に似ているため「かせい」と読んでしまいそうですが、残念ながら間違い。
日常であまり使わない言葉なので、読める方はおそらく少ないでしょう。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「畢生」の読み方のヒントはこちら
ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
生涯を終えるまでのこと
「畢生の大事業に取り掛かる」などと言います
「畢生」の読み方!正解は!?
正解は「ひっせい」です!
「畢生(ひっせい)」とは「一生を終えるまでの期間、生涯、終生」などの意味を持つ言葉。
「畢」には「終える」「終わる」「全て」といった意味があるので、「生」と熟語になることで「生涯」や「終生」を表すのですね。
以下は畢生を用いた例文になります
- この事業に畢生の力を尽くした
- 美術館には彼の畢生の大作が展示されている
- 畢生の願いがかなって思い残すことはない
また、畢生の類語としては「終生」「終身」「一生」「生涯」などが挙げられます。