漢字読み講座

【今日の難読漢字】「烏鵲」「邏卒」「婁ぐ」あなたは何個読めますか?

今日の難読漢字は

「烏鵲」

「邏卒」

「婁ぐ」

の3問です!あなたは正しく読めますか?

難読漢字、1問目は「烏鵲」!

「烏鵲」の読み方をご存じですか?

「烏」は「鳥」と似ていますが横の棒が1本足りないので違う漢字です。「鵲」は更に見かけない漢字ですね。

いったい何と読むのでしょうか?

「烏鵲」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「○じゃく」の4文字
  2. 音読みです
  3. 「烏」は「烏合の衆」と同じ読み方です

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「烏鵲」の読み方、正解は・・・


正解は

「うじゃく」

です!

「烏」は訓読みが「からす」で、カラス科の鳥の総称です。カラスは全身が真っ黒で目がどこにあるかわからないことから、横の画が1本少ないのだそうです。

「鵲」は訓読みが「かささぎ」で、カラス科の鳥、カササギをあらわしています。カササギは「チョウセンガラス」と呼ばれることもあり、天然記念物となっています。全身が黒く、肩とお腹の部分が白い、全長約45センチメートルの尾の長い鳥です。

「烏鵲」はカササギや、カササギとカラスのことをあらわす言葉です。

「烏鵲の橋」

「烏鵲」という言葉はカササギをさしていますが、実は七夕の伝説に「烏鵲の橋」という言葉が関係しています。

7月7日は、天の川に隔てられた織姫と彦星が年に一度だけ再会できる日ですが、その時天の川にかけられる橋が「烏鵲の橋」または「鵲橋(しゃくはし、かささぎばし)」と呼ばれています。転じて男女が良縁で結ばれる、という意味で使われることもあります。

何故カササギが関係しているかというと、中国の伝説ではたくさんのカササギが天の川をうずめて橋になったと言われているからだそうです。この伝説にちなんだ「かささぎ橋」が大阪にあります。

意外とロマンチックな意味のある「烏鵲」の読み方を是非覚えておいてくださいね。

難読漢字、2問目は「邏卒」!

「邏卒」の読み方をご存じですか?

「卒」は「卒業」などで使われる漢字ですが、「邏」はあまり見かけませんね。

いったい何と読むのでしょうか?

「邏卒」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「○そつ」の3文字
  2. 音読みです
  3. 「邏」は「羅」と同じ読み方です

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「邏卒」の読み方、正解は・・・


正解は

「らそつ」

です!

「邏」という漢字は「みまわる」「みまわる人」という意味がある漢字です。時々「警ら」という言葉を見かけますが、この「ら」を漢字にすると「警邏」になります。警戒して見回るという意味になります。

「卒」は「卒業」などで使う時は「おわる」という意味になりますが、ここでは「下級の兵士」という意味で使われています。

「邏卒」は「見回りをする兵士」という意味になります。

「邏卒」と「巡査」の関係

「見回りをする」というと、警備員の他にいわゆる「おまわりさん」つまり「巡査」をイメージされる方もいらっしゃるかもしれません。実際「邏卒」は明治時代初期には「巡査」という意味で使われており、邏卒が各地に配置されたことが近代国家警察の始まりになったと言われています。

その後、英語の「patrol」の日本語訳を「巡邏査察(じゅんらささつ)」としたことから略して「巡査」と改称されたのだそうです。

巡回中の警官を見かけたら「邏卒」の読み方を是非思い出してくださいね。

難読漢字、3問目は「婁ぐ」!

「婁ぐ」の読み方をご存じですか?

「婁」がつくりにある漢字ですと「樓(楼)」という漢字は見かけることがありますが、「婁」だけだといったい何と読むのでしょうか?

「婁ぐ」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「つ○ぐ」の3文字
  2. 訓読みです
  3. 「維ぐ」と同じ読み方です

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「婁ぐ」の読み方、正解は・・・


正解は

「つなぐ」

です!

「婁」という漢字は「ひく」「むなしい」「つなぐ、つながれる」という意味があります。

「婁ぐ」は「引き寄せる」「つなぐ」などの意味を持つ言葉になります。

「婁ぐ」と「維ぐ」

ヒントに出した「維ぐ」も「つなぐ」と読みます。

「つなぐ」と読む言葉には「繋ぐ」をはじめとして様々な漢字があてられていますが、特に「婁ぐ」と「維ぐ」には「綱を使ってつなぐ」という意味合いがあります。

綱につながれるものとしては、移動しやすいものがイメージされるのですが、こと「婁」という漢字には「牛をつなぐ」という意味があります。何故ピンポイントに「牛」なのかは不明です。

一方「維ぐ」の方は「つなぎとめる」から転じて「体制を引き締める」という意味で使われることもあります。似たような意味ですが、「維ぐ」の方が使われる意味としては広めになるようです。

同じ読み方の多い言葉ですが「婁ぐ」の読み方を是非覚えておいてくださいね。

 

さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回は特に読み方が想像しづらい問題を出してみました。

全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。

ABOUT ME
さとう みえ
漢字が好きで、学生時代に漢字検定2級を取得するも、社会に出てから特に書き取りが怪しくなっていることに気付きました。子供の宿題に付き合いつつ自分も勉強し直す日々です。IT×子育てのサイトを運営しています。