今回は「音り」「歯牙」「犬子」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「音り」
「音り」の読み方をご存じでしょうか?
もちろんですが「おとり」と読むのは間違いです。
小学校低学年で習う超基本的な漢字ですが、送り仮名がつくだけで難読に早変わり。
こういう漢字は意外に多いんです。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「音り」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇り」の3文字です
- 「音」という字の持つ意味を考えてみるとわかるかも
- 「季節の音りが届く」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「音り」の読み方!正解は!?
正解は「たより」です!
「音り(たより)」とは、「便り(たより)」と同じく「知らせ」や「訪れ」という意味。
「音」という字には物質の振動によって耳に聞こえる音以外に、便り・音信という意味があるのです。
たとえば、人が訪れると足音がしますね。
また、季節が変わると小鳥の鳴き声がしたり激しい雨音がしたりします。
音は日本人とって何かの訪れを表すものだったといえるでしょう。
下は「音り」を使った例文になります。
- そろそろ息子から音りがあってもいい頃だ
- 田舎から届く果物は嬉しい季節の音りです
- 音りがないのは元気な証拠ともいいます
2問目はこの漢字!「歯牙」
「歯牙」の読み方をご存じでしょうか?
「歯(は)」と「牙(きば)」で「はきば」…
と読むのは、残念ながら間違いです。
日常ではあまり使わない言葉ですが、読み方をいくつか考えると正解がわかるのではないでしょうか?
もしかしたら、歯科医で耳にしたことがあるかも?
「歯牙」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇」の2文字です
- 「歯」「牙」共に音読みしてみてください
- 「歯牙にもかけない」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「歯牙」の読み方!正解は!?
正解は「しが」です!
「歯牙(しが)」とは文字通り「歯(は)と牙(きば)」のこと。
「歯牙の汚れを落とす」とは「歯の汚れを落とす」という意味です。
また、「歯牙」は人の口先にあるため、言葉という意味でも使われます。
下は「歯牙」を言葉という意味合いで使った慣用句とその意味です。
- 歯牙にもかけない:問題にしない、相手にしない
- 歯牙にかける、歯牙にとどめる:取り立てて言う、問題にする
- 歯牙に頼る:言葉に頼る
最後はこの漢字!「犬子」
「犬子」の読み方をご存じでしょうか?
素直な方はそのまま「いぬこ」と読んでしまうかも知れませんが、もちろん間違いですよ。
小学校低学年でも知っている漢字なのに、熟語になると読み難いですね…
今回は3つの読み方があるので、それらのどれで読んでも正解とします。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「犬子」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと、3文字または4文字です
- 「犬」「子」ともに音読みしてみて
- 子犬のことを言います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「犬子」の読み方!正解は!?
正解は「けんし/いんのこ/えのこ」です!
「犬子(けんし/いんのこ/えのこ)」とは、ヒントにも示したように「子犬」のこと。
「けんし」は「豚児犬子(とんじけんし)」という熟語にも使われており「犬や豚のように愚か」という意味から、他社を軽蔑して言うときや、自分の子を嫌って言う場合に使われます。
また「いんのこ/えのこ」は「犬の子」が訛ったもの。
さらに「いんのこ」は子供が夢を見て怖がった時に「いんのこ、いんのこ」などと唱えた、まじないでもあります。