今日の難読漢字は
「翅鳥」
「舟楫」
「寅む」
の3問です!あなたは正しく読めますか?
目次
難読漢字、1問目は「翅鳥」!
「翅鳥」の読み方をご存じですか?
「鳥」は鳥類をあらわす漢字としてよく見かけますが「翅」は見ない漢字です。「羽」という字に似ていますが「はねどり」とは読みません。
それでは、いったい何と読むのでしょうか?
「翅鳥」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○ちょう」の4文字
- 音読みです
- 意味のうちの1つは「四丁」と書くことがあります。
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「翅鳥」の読み方、正解は・・・
正解は
「しちょう」
です!
「翅」という漢字は「つばさ」「鳥や虫のはね」「魚のひれ」などの意味を持つ漢字で、訓読みは「つばさ」「はね」になります。
「鳥」はそのまま「鳥類」をあらわす漢字です。
「翅鳥」は「大空を飛ぶ鳥」という意味のある言葉になります。
「翅鳥」もう一つの意味
「翅鳥」にはヒントに書いた通り、もう一つの意味があります。囲碁用語「シチョウ」です。
囲碁の基本的な手筋のひとつで、逃げようとする相手の石を斜めに追って逃げられなくすることを言います。中国では「征」、日本では白黒の石が4つの線に連なっていくところを見立てて「四丁」と表記することが多いです。「翅鳥」や「止鳥」と表記されることもあるようです。逃げる石を追いかけるイメージを鳥に見立てたのか、ただ発音が同じだったからなのかはわかりませんが、囲碁の格言「シチョウ知らずに碁を打つな」を「翅鳥」にするとちょっと格好いいですね。
囲碁の対戦を見かけたら、「翅鳥」の読み方を是非思い出してくださいね。
難読漢字、2問目は「舟楫」!
「舟楫」の読み方をご存じですか?
「舟」という字は小さいふねをあらわす漢字としてよく見かけますが「楫」はあまりなじみがありませんね。
いったい何と読むのでしょうか?
「舟楫」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「しゅう○○う」の6文字
- 音読みです
以上の2つのヒントから考えてみてください。
「舟楫」の読み方、正解は・・・
正解は
「しゅうしゅう」
です!
「舟」は小さなふねのことをあらわす漢字で、「楫」は舟をこぎ進める道具のことをあらわす漢字です。それを合わせた「舟楫」は「舟とかじ」転じて「舟そのもの」や「舟で荷物を運搬すること」をあらわしています。
「万国津梁の鐘」
「舟楫」という言葉自体は8世紀の「続日本紀」の時代から使われていましたが、沖縄の重要文化財である「万国津梁の鐘」の銘文が有名です。
以舟楫為万国之津梁(舟楫を以て万国の津梁となす)
これはかつての琉球王国が、海洋貿易国家として栄えており、舟を操り世界の架け橋になる、という気概をあらわしたもので、この鐘が「万国津梁の鐘」と呼ばれるようになったゆえんでもあるそうです。
この鐘は沖縄のシンボルとして博物館に保管されており、名護市の施設「万国津梁館」もこの鐘から名前を取ったと言われています。
琉球王国の特徴をあらわしている「舟楫」の読み方を是非覚えておいてくださいね。
難読漢字、3問目は「寅む」!
「寅む」の読み方をご存じですか?
「寅」といえば十二支の「トラ」をあらわす漢字ですが「とらむ」とは読みません。
それでは、いったい何と読むのでしょうか?
「寅む」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○つしむ」の4文字
- 訓読みです
- 「虔む」も同じ読み方です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「寅む」の読み方、正解は・・・
正解は
「つつしむ」
です!
「寅」という漢字は、十二支の3番目という意味の他に読み通りの「つつしむ」という意味があります。「つつしむ」には様々な意味がありますが、ここでは「かしこまる」という意味で使われています。
「寅む」と同じ読み方をする漢字
「つつしむ」という言葉は様々な漢字が当てられています。意味によっては使い方に違いがありますが、「寅む」のように「かしこまる」という意味で使われている漢字の一部を紹介します。
- 矜む・・・つつしむ、うやまう
- 恭む・・・畏まる。礼儀正しくつつしむ。
- 虔む・・・緊張してつつしみ深くする。心をひきしめてかしこまる。
- 敬む・・・うやまう。恭しく畏まる。尊ぶ。物事を注意深く行う
なお、「寅」と上記の漢字を合わせた熟語「寅恭」「寅虔」などもあります。意味は「つつしみ敬う」です。
意外な読み方の「寅む」を是非覚えておいてくださいね。
さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回は読めそうで読みづらい問題を出してみました。
全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。