今回は「周く」「保食神」「昏い」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「周く」
「周く」の読み方をご存じでしょうか?
もちろんですが「しゅうく」ではありませんよ。
おそらく耳にしたことはあると思いますが、ちょっと意外な読み方が存在します。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「周く」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなにすると「〇〇〇く」の4文字です
- 「周」の表外読みのひとつ
- 「周く行きわたっている」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「周く」の読み方!正解は!?
正解は「あまねく」です!
「遍く」や「普く」と書いても「あまねく」と読むことができます。
一般には「遍く」と書く場合が多いので「周く」は難読だといえますね。
「周く(あまねく)」とは「一般に、世間に知れわたる」という意味です。
ちなみに熟語だと「普遍(ふへん)」も同じ意味を持つ言葉になります。
また、ヒントに示したように「周く(あまねく)」と読むのは表外読みで、
常用漢字表にはない読み方です。
たとえば「周」の字だと、常用としては「しゅう、まわ」表外として「す、めぐ、あまね」という読み方があります。
2問目はこの漢字!「保食神」
「保食神」の読み方をご存じでしょうか?
素直な方はそのまま「ほしょくしん」と読んでしまったかもしれませんが、残念ながら間違いです。
実は見ての通り食べ物に関係のある言葉になりますが、かなり特殊な読み方をします。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「保食神」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇〇〇〇」の7文字
- 食べ物をつかさどる神様の名前
- ひらがなで書くと最後の2文字は「かみ」
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「保食神」の読み方!正解は!?
正解は「うけもちのかみ」です!
「保食神(うけもちのかみ)」とは、日本書紀に登場する食べ物をつかさどる女神。
漢字を見ると「なるほど」とは思いますが、知らなかったら正しく読むのはちょっと難しすぎるかも。
日本書紀によると、月夜見尊(つくよみのみこと)が天照大神(あまてらすおおみかみ)の使いで訪れたところ、口から出した食べ物でもてなしたため「汚い」と怒った尊に殺されてしまったそうです。
ところが、保食神の遺体からはさまざまな食べ物が生まれ出たとか。
日本書紀には、何とも不思議で面白い話が残されているものですね。
最後はこの漢字!「昏い」
「昏い」の読み方をご存じでしょうか?
まさか「うまい」とは読んでいませんよね。
「うまい」は「旨い」ですよ。
確かにちょっと似てるので見間違いそうですが(笑)
「昏」は「黄昏(たそがれ)」という言葉でよく見かける字です…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「昏い」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇い」の3文字です
- 「昏」という字には「日暮れ」という意味も
- 「冥い」「闇い」などと表記することもできます
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「昏い」の読み方!正解は!?
正解は「くらい」です!
「昏い(くらい)」とは「暗い」と同じで、光が少なくて物が良く見えない状態や、物事を知らなくてよく分からない状況をいいます。
「暗い」と若干違うのは「昏い」は真っ暗というよりは「ぼんやりとした状態」です。
また「冥い」や「闇い」を使う場合もありますが、それぞれの漢字の持つ意味が異なるためイメージは少しずつ違うので、注意が必要しましょう。