今回のお題は「窄める」「庇」「惟る」です。
どこかで見たような気もするけどなかなか難しい…
あなたには全て読むことができますか?
目次
1問目はこの漢字から!「窄める」
「窄める」の読み方をご存じでしょうか?
「窄」は「狭窄(きょうさく)」の「さく」という字ですが、「さくめる」と読んでしまった人は残念ながら間違いです。
「さく」と読むのは音読みですが「窄める」の正しい読み方は訓読みになります。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「窄める」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇める」の4文字です
- 小さくしたり、狭めたり…
- 「口を窄める」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね
「窄める」の読み方!正解は!?
正解は「すぼめる」または「つぼめる」です!
一般には「すぼめる」と読まれる場合が多いでしょう。
「窄める」とはヒントにも示したように、小さくしたり狭めたりすること。
以下は「窄める」の使用例です。
- 口を窄める
- 肩を窄める
- 傘を窄める
- 声を窄める
また、開いていたものを閉じる場合にも「窄める」という表現を使いますが、閉じるといっても「ドアを閉じる」のような場合は「窄める」とはいいません。
使用例の「傘を窄める」のように、開いていたものを狭める場合のみに使われます。
2問目はこの漢字!「庇」
「庇」の読み方をご存じでしょうか?
「屁」という字に似ていますが、「へ」と読んでしまうと失笑を買うかもしれませんよ。
熟語だと「庇護(ひご)」の「ひ」ですが、この読み方は音読みになります。
ところが「庇」には訓読みも存在するのです…
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「庇」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字です
- これがあるおかげで日差しや雨を防げます
- 庇を貸して母屋を取られる
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね
「庇」の読み方!正解は!?
正解は「ひさし」です!
「廂」と書く場合もありますが、一般には「庇」と書かれることが多いようです。
「庇(ひさし)」とは建物の入り口や窓の上に張り出した屋根で、日差しや雨などを防ぐものです。
ヒントの3番目の「庇を貸して母屋を取られる」とは、好意で玄関先を貸したつもりがいつの間にか母屋まで取られることで、転じて「悪人に騙される」という意味。
ところで、庇と軒(のき)を混同されることがよくありますが、その違いをご存じでしょうか?
庇は入り口や窓の上に独立して設置されるのに対し、軒は外壁から飛び出した屋根部分を指します。
間違えやすいので、知らなかった人はこの機会に覚えておきましょう。
最後はこの漢字!「惟る」
「惟る」の読み方をご存じでしょうか?
思考や考えを意味する「思惟(しい)」の「い」ですが、もちろん「いる」ではありません。
しかし「考える」ことと非常に関係性の深い言葉ではありますよ。
読み方を聞くと意味は推測できるものの、日常ではあまり耳にしない言葉です。
さて、あなたには正しい読み方がわかりますか?
「惟る」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇る」の5文字です
- 思いめぐらすこと
- 「つらつらと惟る」などと使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「惟る」の読み方!正解は!?
正解は「おもいみる」または「おもんみる」(”おもいみる”の音変化)です!
一般には「惟る」と表記しますが「惟みる」と書く場合もあります。
「惟る(おもいみる)」とは、考えを巡らす、深く考えるといった意味。
そもそも「惟」の一文字で「思う」や「良く考える」といった意味を持つのです。
また、「惟る」の類義語としては「思い見る」「熟考」「思巡らす」「考え抜く」などが挙げられます。
そもそも「思い見る」と書けば誰にも読みやすいのですが、漢字を変えると読み難くなるとともに、意味も深い感じを受けますね。