今日の難読漢字は
「甘藷」
「酢橘」
「菜蕗」
の3つです。
さあ、何と読む?
目次
まず最初の難読漢字は「甘藷」!
これはそのまま音読みにすると「かんしょ」です。
もちろんこれでも正解ですが、「かんしょ」と言われてぴんとくる人は少ないですよね。
「甘い」という字が入っていることから、口にする何かであることは予想できますが、野菜なのか植物なのか、もっと他の食べ物なのか・・・。
考えても何も浮かんでこない人は、ヒントを見て一緒に考えましょう!
「甘藷」の読み方のヒントはコレ!
そのまま焼くだけでも甘くて美味しいです。
「サ〇〇〇〇」の5文字です。
「甘藷」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「サツマイモ」です!
和名は、そのまま「かんしょ」とも呼び、もともとは琉球王国(現在の沖縄県)から鹿児島に伝わった野菜とされています。
「サツマイモ」の特徴は、やっぱりその甘さ。
漢字に「甘い」が入っているのは伊達ではなく、焼いて良し、煮て良し、揚げて良し、料理のおかずにもデザートにも何にでも使える万能のお芋でね。
甘くて美味しいお芋なので、地域によって「紅あずま」「安納芋」「金時」など、たくさんの品種が生み出されています。
なんだか、シンプルに焼き芋が食べたくなってきました・・・。
次の難読漢字は「酢橘」!
漢字2文字でどちらも簡単に読める漢字なんですが、「酢と橘(たちばな)」ってあまりにも関係性がなくて逆に難しいですね・・・。
そもそも「橘」って、皆さんご存じでしょうか?
「橘」とは樹木の一つですが、簡単に言えば「ミカンの木」です。
でも、ミカンって少し酸味がある果物ですが、さらに「酢」をつけ加えたら酸っぱさしか残らないのでは・・・??
「酢橘」の読み方のヒントはコレ!
これは果物ですが、そのままでは食べません。
イメージは、「緑色のミカン」です。
「酢橘」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「すだち」です!
「すだち」は、徳島県の果物で、いわゆる「カボス」とか「ユコウ」と同系統の柑橘系の果物ですね。
「橘」は、いわゆる「ミカンの木」となりますが、実はこの「すだち」からは食酢を作るのに使われていたことから、「酢+橘」という漢字になったそうです。
「すだち」は、酢に用いられるくらい酸味の強い果物であるので、そのまま食すことはほとんどなく、サンマなどの焼き魚や松茸にその果汁をかけるために使われます。
このように主役としては使われない「すだち」ですが、料理に「すだち」が添えられているかどうかで、その見た目も味も、天と地ほどに差を生んでしまうその存在感はさすがの一言ですよね!
最後の難読漢字は「菜蕗」!
草や野菜の「菜」に「蕗」と書くこの漢字。
2文字目の「蕗」は、「ふきのとう」の「フキ」と読みますので、もしかして「ナフキ」でしょうか。
それ以外では、なふき、なーぶき、なっぷき、なふきん・・・
唯一、それっぽいのは最後の「ナフキン」ですが、音読みによる当て字だけで意味が通じませんのでこれも不正解っぽいですね。
さあ、この「菜蕗」、あなたは読めますか?
「菜蕗」の読み方のヒントはコレ!
これには2つ意味があり、一つは和楽器に関係するものです。
もう一つは植物の名前です。
「菜蕗」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「フキ」です!
実は、「菜蕗」は、冒頭でご紹介した「フキノトウ」の「フキ」のことです。
山野や平原に生える春の山菜としてよく知られ、若い芽を早朝に採取し、そのまま天ぷらなどにすると最高に美味しい野菜ですね。
他には、お箏の業界では有名な八橋剣校が作曲した「箏の曲」としても有名で、組歌と呼ばれる代表曲でもあります。
植物の名前が和楽器の曲名に使われるのって、何だか風情があって素敵ですね。
出典:コトバンク