漢字読み講座

「仇讐」「胡乱」「間隙」さて、この3つの漢字は何とよみますか!?

今回は「仇讐」「胡乱」「間隙」です。

見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。

あなたは全部読めますか?

1問目はこの漢字から!「仇讐」

「仇讐」は何と読むかわかりますか?

「くしゅう」ではありませんよ…

「仇討ち」の仇に「復讐」の讐が重なった字面からは、何やらただならぬ雰囲気が漂ってきますが…

さて、あなたには読めるでしょうか?

「仇讐」の読み方のヒントはこちら

  1. 読み方の文字数は「〇〇〇〇〇〇」の6文字です
  2. 讐の字の読み方は「復讐」の讐と同じ
  3. 意味は、あだ、かたき、恨みのある相手などです

以上の3つのヒントで考えてみてくださいね。

「仇讐」の読み方!正解は!?

正解は「きゅうしゅう」です!

「仇讐(きゅうしゅう)」の「仇」も「讐」も、憎い相手、かたき、恨みといった意味を持ちます。

恨みの言葉を2つも重ねて、まさに怨念が積もり積もったイメージでしょうか。

仇讐と関連して「恩讐(おんしゅう)」という言葉があります。

菊池寛が1919年に発表した小説「恩讐の彼方に」のタイトルに使われた言葉です。

恩讐とは「情けと恨み」といった意味を持ち、「恩讐の彼方に」とは「良いことも悪いことも越えて、分かり合える時が来る」というような意味になります。

「仇讐」は暗くて重い言葉ですが、「恩讐」という言葉もあると思うと、救われたような気がしますね。

2問目はこの漢字!「胡乱」

「胡乱」は何と読むのか、ご存知でしょうか?

パッと見た感じでは「こらん」と読んでしまいそうですが、もちろん間違いです。

やさしい漢字なのに読めない、まさに難読漢字ですね。

さて、あなたは読めるでしょうか?

「胡乱」の読み方のヒントはこちら

  1. 胡乱の読み方は「〇〇〇」の3文字です
  2. 意味は「曖昧で当てにならない、正体が怪しい」など
  3. 似たような言葉に「胡散くさい」があります

以上の3つのヒントで考えてみてくださいね。

「胡乱」の読み方!正解は!?

正解は「うろん」です!

知らなかったら、想像がつかない読み方だといえるでしょう。

胡乱の「胡」は、筋が通らない、でたらめといった意味を持ちます

さらに「乱」は、乱れるという意味。

その2文字が重なることで、当てにならない、怪しいという意味になるのは、納得です。

ヒントで例に出したように「胡散(うさん)くさい」という言葉も、同じような意味になります。

「うろん」と聞いただけでは何のことかわかりませんが、漢字をひも解くとわかりやすいですね。

読みづらい漢字も多いけど、そういう意味では漢字はありがたいです。

最後はこの漢字!「間隙」

「間隙」は何と読むかご存知でしょうか?

「かんすき」と読んでしまった人は、残念ながら間違いです。

一見読めそうで、読みづらい漢字ですね。

さて、あなたは、正しい読み方がわかりますか?

「間隙」の読み方のヒントはこちら

  1. 読み方の字数は「〇〇〇〇」の4文字です
  2. 意味は、物と物の間や、時間の隙間のことです
  3. 間隙の「隙」と同じ読み方をする言葉に「空隙」や「寸隙」があります

以上の3つのヒントで考えてみてくださいね。

「間隙」の読み方!正解は!?

正解は「かんげき」です!

「隙間(すきま)」の「隙」を「げき」と読むのは、なかなか難しいですね。

「間隙(かんげき)」という言葉には大きく分けて4つの意味があります。

個々の意味と例文を紹介しましょう。

  1. 時間の隙間:休憩時間が終わるまで20分の間隙がある
  2. 物と物の隙間:机と壁の間隙にペンを落とした
  3. 人間関係に生じる隙間:親子間の間隙を埋めるため、娘と旅行へ行った
  4. 油断すること、気持ちの隙:よそ見をした間隙を突いて、財布を盗まれた

「間隙」は普段の生活ではあまり耳にしない言葉ですが、こうしてみると様々な使い方がありますね。

ちなみに、ヒントで紹介した「空隙(くうげき)」は、物と物の隙間のことです。

また、「寸隙(すんげき)」は、ほんの少しの隙間や、わずかな隙のこと。

これらも難しい言葉ですが、合わせて覚えておきましょう。

出典:コトバンク

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