今回は「白夜」「飲み代」「開眼」です。
見たことはあるのに、なかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読めますか?
目次
1問目はこの漢字から!「白夜」
「白夜」の読み方をご存知でしょうか?
「びゃくや」と読む場合が多いのですが、実は「びゃくや」は慣用読みです。
慣用読みとは、間違った読み方をする人が余りにも多いので、認められた読みのこと。
「百夜」にも、本来の正しい読み方があるのです。
それでは「白夜」の正しい読み方は?
「白夜」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇」の3文字です。
- 白も夜も、小学校で習った読み方で読んでください。
- 北極や南極に近い地域で、夜なのに空が明るい薄明るい現象のことを言います。
以上の3つのヒントで考えてみてくださいね。
「白夜」の読み方!正解は!?
正解は「はくや」です!
今では、正しい読み方よりも慣用読みである「びゃくや」の方が一般的になっていますね。
一説によると、森繁久弥さん作詞作曲の「知床旅情」で「びゃくや」と読ませていたのが始まりとも言われていますが、それ以前にも小説などでは「びゃくや」と読ませることがあったようです。
確かに「はくや」よりも「びゃくや」の方がロマンチックで、しっくりときますね。
2問目はこの漢字!「飲み代」
「飲み代」の読み方をご存知でしょうか?
「のみだい」と読む人を多く見かけますが、それは間違い。
あなたには正しい読み方がわかりますか?
「飲み代」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇み〇〇」の4文字です。
- 意味は、お酒を飲むために使ったお金のこと。
- 「先月は飲み代が高くついた」のように使います。
以上の3つのヒントで考えてみてくださいね。
「飲み代」の読み方!正解は!?
正解は「のみしろ」です!
「酒代」と書いて「さかだい」と読むため、つい混合してしまいますね。
一般には「のみだい」でも通じるので、慣用読みとして定着しつつあるのかも知れません。
余談ですが、あるアンケート調査で「お金をかけ過ぎて後悔したことがあるもの」の第一位が「飲み代」だったそうです。
他にも、「代」の字を「しろ」と読ませる言葉に「縫い代(ぬいしろ)」があります。
縫い代はとは2枚の布を合わせて縫う時に、縫い目よりも少し幅を持たせる部分のことで、多すぎると無駄でしかありません。
「飲み代(のみしろ)」という言葉にも同じような意味があるのかも知れませんね。
飲み代が高くなりすぎないように、くれぐれも注意しましょう。
最後はこの漢字!「開眼」
「開眼」の読み方をご存知でしょうか?
「かいがん」と読むのは、眼科手術などで目が見えるようになることをいう場合のみ。
「開眼」には違った読み方が存在しますよ。
「かいがん」と読む場合とは、意味も全く異なってきます。
さて、あなたにはその読み方がわかりますか?
「開眼」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「〇〇〇〇」の4文字
- 「仏像や仏画に眼を描き入れること」や「真理・真髄を悟る」といった意味があります
- 「芸能の道に開眼したのは、劇団に所属していた友人の影響だ」のように使います
以上の3つのヒントから考えてみてくださいね。
「開眼」の読み方!正解は!?
正解は「かいげん」です!
目が見えるようになることを「開眼(かいがん)」というため、「開眼(かいげん)」と混同している場合も見られますが、意味が全く異なります。
ヒントで紹介したように、仏像などに最後に眼を描き入れて魂を込めることを「開眼(かいげん)」と呼びます。
たとえば、お墓や位牌、仏壇などに読経をしてもらって、魂をこめることを「開眼供養(かいげんくよう)」と呼ぶのも、そこから由来しているのですね。
出典:コトバンク