今日の難読漢字は
「拘泥」
「昂る」
「九品仏」
の3つです。
さあ、何と読む?
目次
まず最初の難読漢字は「拘泥」!
「拘泥」という言葉は読み方も難しいですが、もっと難しいのはその意味です。
難読漢字というからには、読めればひとまず正解にはなりますが、本来、言葉というのは意味を知り使いこなしてこそ言葉と言えます。
え?そういうことに「拘泥」しすぎるのは良くないって?
いやいや、そこは「拘泥」したいところです。
「拘泥」の読み方のヒントはコレ!
「〇〇〇〇」の4文字です。
「泥」の部分は「汚泥」と同じ読み方です。
「拘泥」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「こうでい」です!
「拘泥」とは、「必要以上にこだわること」や「諦めが悪いこと」です。
あまり日常的には使われない言葉なので耳にしたことはないかもしれませんが、例としては「小さいことに拘泥して、まわりが見えない」でしょうか。
でも、なぜこだわることが「泥」と関係しているんでしょうか。
それは、「泥」が「水気をもったネバネバした物質」ということに由来しています。
小さい頃、砂場で「泥だんご」を作った人も多いと思いますが、「泥」はお互いにくっつくもの。そこから転じて、お互いにくっつき離れない様子から、「対象相手をこだわる」意味を持つようになったんだとか。
今度、「泥」だんごを作るときは「泥」に「拘泥」してみましょう!
次の難読漢字は「昂る」!
数ある難読漢字の中で、読み間違えナンバーワンとも言っても過言ではない「昴る」。
少し漢字が得意な人であれば、迷わず「すばる」と読んでしまったことでしょう!
え?ということは違うの?
そうなんです。今回の「昴る」は「すばる」ではありません!
確かに「昴」は「すばる」と読みますが、それは送り仮名がつかない「昴」の話。
それでは、「昴」とは読まない「昴る」は何と読む??
「昂る」の読み方のヒントはコレ!
「〇〇〇る」の4文字です。
気持ちが「上がる」ことです。
「昂る」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「たかぶる」です!
「昂る」とは、「気分が高揚したり、興奮したりすること」です。
シンプルに「高ぶる」と表記するのが一般的なので、「昴る」という字は初めて見た人もいるのではないでしょうか?
1文字だけの「昴」は、動詞である「すばる(統ばる)」に由来して「すばる」と読んだり、プレアデス星団のことを意味します。
高いところにある「昴」を見ると、気持ちが「昂り」ますね!
最後の難読漢字は「九品仏」!
「九品仏」という漢字、みるからに「仏様」に関係した言葉のような気がしますね。
阿修羅象のように「いくつも顔がある仏像」を想起させますが、1体の仏様ではなく「9つの仏様」のことを表しています。
ですが、今回の難読漢字は「仏様そのもの」の方ではありません。
地元の人以外はかなり難しいので、ヒントを見ながら正解に近づいていきましょう!
「九品仏」の読み方のヒントはコレ!
「〇〇〇〇」の5文字です。
「品」を「ひん」とは読みません。
「九品仏」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「くほんぶつ」です!
「九品仏」とは、東京都世田谷区奥沢にある東急電鉄大井町線の駅です。
駅名の由来は、「九つの阿弥陀如来象」がある「九品仏浄真寺(くほんぶつじょうしんじ)」からきています。
そこからちなんで、「九品仏」といえば駅名だけでなく奥沢の6丁目~7丁目付近の地名も表すようになりました。
ちなみに、この九つの仏様は、それぞれ上品上生(じょうぼん・じょうしょう)、上品中生、上品下生、中品上生、中品中生、中品下生、下品上生、下品中生、下品下生といった、極楽往生の九つの階層を表していて、これらをまとめて「九品」というそうです。
「九品仏」に行くときは、ぜひこの「九品仏」を見てみたいものですね!
出典:コトバンク