今日の難読漢字は
「垂涎」
「覚束ない」
「就中」
です!
あなたは正しく読めますか?
最初の難読漢字は「垂涎」!
「垂涎」
「垂」は水がしずくになって落ちること、
「涎」は、訓読みで「よだれ」。
つまり「よだれが落ちること」を指す言葉です。
ポイントとなるのは「涎」を音読みで何と読むのか、なのですが…
さて、あなたは正しく読めるでしょうか?
「垂涎」の読み方、正解は…

気になる正解は…
「すいぜん」
です!
「垂涎」は、先に書いたように「よだれが落ちること」という意味。
それが転じて、
「食べたくてよだれを垂らすこと」や
「(涎が垂れるくらい)何かが欲しいと熱望すること」を表す言葉です。
身近な例文としては、
「ファン垂涎のプレミアチケット」
「マニア垂涎の逸品を手にいれた」
などで使われます。
オタク用語としては一般的かも笑
すんなりと「すいぜん」と読める方もいますが、
「すいえん」「すいせん」と読み間違えがち。
とくに「すいえん」は、間違った読み方が普及してしまったため、
予測変換や辞書でも出てくるようになりました。
ネットニュースなどではよく見かける「垂涎」。
間違って読んでいたら赤っ恥です!
ぜひ正しく「すいぜん」と読んでくださいね!
次の難読漢字は「覚束ない」!
「覚束ない」
ヒントは、
酔っ払いや生まれたての子鹿などを見ると「覚束ない!」
と感じます。
さて、あなたは正しく読めるでしょうか?
「覚束ない」の読み方、正解は…

気になる正解は…
「おぼつかない」
です!
「覚束ない」は、
「物事や記憶があやふやで上手くいきそうにない」「はっきりとしない」という意味。
また
「泥酔して足元が覚束ない」
「生まれたてで立つのも覚束ない」など、
フラフラよぼよぼしている様子にも使われますよ。
「おぼつかない」の「おぼ」の部分は、
「おぼろげ」「おぼろ豆腐」などと同じ意味。
ここの部分だけで「はっきりしない様子」を表した言葉なんです。
「つか」は「ふつつか者」の「つか」と同じ活用法で、
状態をあらわす言葉なので、「つか」自体に意味がある言葉ではありません。
「ない」は「甚だしい」という意味で使われているので、
「はっきりしない」+「〜という状態」+「甚だしい」で
全くはっきりしない様子のことを「覚束ない」というようになったのだそう。
この漢字の読み方が「覚束ない」という人は
この記事を機にぜひ覚えてくださいね!
最後の難読漢字は「就中」!
「就中」
ヒントはひらがな5文字で読みます。
ちょっと古い言葉でなので、聞きなれない言葉かも?
さて、あなたは正しく読めるでしょうか?
「就中」の読み方、正解は…

気になる正解は…
「なかんずく」
です!
「就中」は、
「その中でも」「とりわけ」という意味。
あまり使い慣れない言葉ですが、
手紙やかしこまった文章で出てくることが多いです。
「先生のお言葉はどれも印象的ですが、就中〇〇が胸に響きました。」
など、直前に比較対象を出した上で「その中で特に」という意味で使われます。
ところで「就中」で「なかんずく」と読むって、不思議ですよね。
実はこれ、漢語のように下から上に読ませているんです。
例えていうなら「不忍池(しのばずのいけ)」のような感じですね。
「中に就く」が「なかんずく」という読みになったと考えると、
とても読みやすい漢字だと思いませんか?
読み方も言葉もわかってしまえばとっても簡単!
ちょっと古い言葉なので使いどころは限られますが、
ぜひ教養として覚えておいてくださいね!
すべて正解できた方は漢字マスター!素晴らしいです!
もし正解できなくても、これを機に学んで今後に活かしましょう!
出典:コトバンク
