今回の難読漢字は「済う」「鳩尾」「業平」です。
読めそうでなかなか読めないこれらの漢字。
あなたは全部読むことができますますか?
目次
1問目はこの漢字から!「済う」
「済う」
「決済(けっさい)」「救済(きゅうさい)」など「さい」と読むことが多いこの漢字ですが「さいう」ではありません。
訓読みでは「済む(すむ)」「済ます(すます)」と読みますが「すまう」でもありません。
「済う」読み方のヒントは?
ヒントは、困難な立場にいる人を助け出すことを表す言葉です。
類語は
「助ける」
「救出する」
「救助する」などが挙げられます。
「済う」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「すくう」
です!
「さい」と読む場合でも「救済(きゅうさい)」「共済(きょうさい)」などのように「すくう」という意味で使っている漢字が多くありますね。
「済」の漢字の中にある「斉」の文字は、象形文字ででこぼこのない綺麗にそろった様子を表しています。
その「斉」が「氵(さんずい)」と合わせることで川の水流をそろえる(量を調整して強弱を整える)という意味を持つようになり、状況が悪いものを整えてそろえることから「済う」という意味に転じたと言われています。
「すくう」の漢字は「救う」を使うことが多いですが「済う」が読めると尊敬されるかもしうれませんね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
2問目はこの漢字!「鳩尾」
今回ご紹介するのは「鳩尾」という難読漢字です。
二文字とも比較的簡単な漢字なのですぐに読めてしまいそうですが、読むことができる人は少ないのではないでしょうか?
「はとお」ではありません。
あなたは読むことができますか?
「鳩尾」の読み方のヒントは?
身体の一部を表す言葉です。
胸とお腹の間くらいにある部分です。
人間の急所としてよく知られています。
もう分かってしまったでしょうか?
正解は…
正解は…
みぞおち
でした!
実はそのまま音読みして「きゅうび」と読んでも良いのですが、「みぞおち」という読みがより一般的です。
ちなみにこの漢字が当てられているのは、みぞおち部分にある鳩尾(きゅうび)というツボが鳩のしっぽのような形をしているからだそうです。
「きゅうび」という読みは基本的にツボを表す時に使うようです。
そうした知識も一緒に覚えておくと、雑学のレパートリーも増えて良いかも知れませんね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
最後はこの漢字!「業平」
「業平」といえば、誰もが「なりひら」と読むでしょう。
もちろん正解です。
その「業平(なりひら)」にもいろいろあって、平安時代の歌人である「在原 業平(ありわらのなりひら)」だったり、日本にある地名(東京都墨田区など)の場所を指したりしますよね。
でも、そこは難読漢字の問題です。
意外すぎて、「業平」の他の読み方を知ったら驚きますよ!
「業平」の読み方のヒントはコレ!
ヒント① これはある国の英語読みです。
ヒント➁ 最後の文字は「ン」です。
ヒント③ 国旗は「日の丸」です。
「業平」の読み方の正解は・・・・?
正解は、「ジャパン」です!
えー!これで「ジャパン」って読むの?と思った方、私も最初は驚きました。
だって、国の名前を漢字で表すときは、そもそも英語読みのものだったり意味から漢字に当てたものが大半で、アメリカ合衆国なら「米国」、イギリスなら「英国」とかですよね?
なら、「ジャパン」は「日本」で表記すればいいじゃない・・・って、普通に誰もが思うはずです。
一説には、もともと日本はマルコポーロの東方見聞録で「ジパング」と紹介されており、これが中国圏では「ジーヘン」や「ジペ」と発音されており、その発音に近い漢字が当てられた、というものがあります。
「業平」、今度から話のネタになりますね!
出典:コトバンク