「執事」「固執」などの熟語で使われる「執」は日常的によく見かける漢字です。
では、
「執る」
と送り仮名をつけたら、なんて読むのでしょう?
そのまま「しつる」と読むのは間違いですよ。
「執る」読み方のヒントは?
「執る」には、何かを手に持って、それを使って仕事をするという意味があります。
たとえば「事務を執る」などは、「務める」に近いニュアンスですね。
さらに、「態度や姿勢を保つ」といった意味でも使われます。
たとえば――
「大胆な態度を執る」
といった表現もあります。
ここまでくれば、もうおわかりですよね?
「執る」の読み方、正解は……
「執る」の正解は……
「とる」です!
「取る」と他の「とる」の使い分けは、いくつかの例文を覚えておくとスムーズに判断できます。
たとえば――
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「連絡を取る」
-
「先制を取る」
といった場合には「取る」を使います。
一方で、
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「教鞭を執る」
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「筆を執る」
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「平和主義を執る」
など、「扱う」「担当する」「司る」といった意味を含むときには「執る」が使われるのが一般的です。
ちなみに、「家事や事務を執行する使用人」を「執事」と呼ぶのも、この「執る」に由来しています。
