「錻力」って何て読むかわかりますか?
なんだか強うそうなイメージがするけど・・・
実は、とある金属の名前です。
おなたの身近にもあるのではないでしょうか。
さあ、一体何と読むのでしょうか?
「錻力」の読み方のヒントは?
- 光沢があり、表面がきれいなのが特徴です。
- 耐食性があります。
- 加工がしやすいです。
- 食品に無害です。
- 金属でありながら紙のように印刷ができます。
さあ、何と読むか分かりましたか?
「錻力」の読み方、正解は……
正解は……
「ブリキ」
です。
ブリキとは、薄く延ばした鉄板の表面にスズをめっきした金属材料のことを指します。
鉄の強度とスズの光沢・防錆性を併せ持つことから、古くから私たちの暮らしの中で幅広く利用されてきました。
その歴史は非常に古く、紀元前4000年頃にはすでに銅とスズを混ぜ合わせた合金「青銅(ブロンズ)」が作られており、紀元後25年頃には鉄製品にスズを施したブリキが登場していたと伝えられています。
近代的なブリキ製造技術が発展したのは13世紀、現在のチェコ周辺にあたるボヘミア地方でのことといわれています。この地域で生まれた技術がヨーロッパ各地に広まり、産業や生活文化に大きな影響を与えました。
ブリキが長く愛用されてきた理由のひとつは、スズの融点が低く加工がしやすいことです。スズは比較的低温で溶けるため、溶融法と呼ばれる方法で鉄板の表面に美しい光沢のめっきを簡単に施すことができます。また、スズの層が鉄を空気や水分から守るため、錆びや腐食を防ぐ効果もあります。
現在では、ブリキは缶詰やお菓子の缶、保存用の食缶、台所用品、電気部品、さらには懐かしいブリキ製玩具など、さまざまな用途で活躍しています。見た目の美しさと実用性を兼ね備えた素材として、今もなお私たちの身近なところで息づいているのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
