今日も難読漢字にチャレンジ!
「賓」を何と読みますか?
「ひん」ではなくて…
「賓」の読み方のヒントは?
1.「賓」をひらがなにすると、4文字になります。
2.「賓」の類義語には、「来賓」「正客」「ゲスト」などがあります。
3.『彼は早くもこの賓の席を設けて待てるなりき。』尾崎紅葉「金色夜叉」より引用
正解は…
正解は「まろうど」でした!
「賓(ひん)」とは、本来“敬うべき客”を意味する言葉です。
めったに訪れない人、珍しい来客、特別な客人といったニュアンスを含みます。
「まれびと」と読んでも正解ですが、この読み方の場合は少し意味が変わり、民俗学的には“異界や神の世界から一時的に訪れる存在”──つまり来訪神のような印象が強くなります。
漢字としての「賓」は、音読みが「ヒン」、訓読みが「まろうど」「したがう(賓う)」で、漢検準2級・15画の文字です。
構成にも意味があります。上部の「宀(うかんむり)」は屋根や家を表し、下部の「貝」は貨幣や財を意味します。
そして中央の部分は“外から屋内に入ってきた人”を象徴しています。
つまり「賓」という字は、「屋内で財をもって客をもてなす」という情景を表しているのです。
そのため、国賓・主賓・来賓・賓客など、「客」や「もてなし」に関わる熟語が多く生まれました。
