「階梯」の読み方をご存じですか?
「階」は「階段」「段階」などよく使う漢字で、「梯」は「はしご」と読むので「かいはしご」と読むと間違いです。
それでは、いったい何と読むのでしょうか?
「階梯」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「かい○○」の4文字
- 音読みです
- 「梯」は「雲梯」という使用例があります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「階梯」の読み方、正解は・・・

正解は
「かいてい」
です!
「階」も「梯」も、それぞれ「かいだん」「はしご」という意味を持っています。
どちらも訓読みで「はしご」と読むことができます。
たとえば「雲梯(うんてい)」は、長いはしごを意味し、公園の遊具としておなじみですが、古代中国では城壁を乗り越えるための攻城兵器としても使われていました。
「階梯」は、この同じ意味を持つ漢字を組み合わせた言葉で、やはり「かいだん」「はしご」という意味があります。
さらに、器械体操の世界では、斜めにかけて使うはしごや、それを用いて行う体操のことを指すこともあります。
「かいだん」「はしご」が転じて・・・
しかし「階梯」を調べてみると、意外にも階段やはしごではなく、書物に関連する意味で使われることが多いことに気づきます。
これは、元々の意味である「かいだん」「はしご」が、一歩ずつ上の段階に進む様子を表していたことから転じて、学問や芸術などの入門書を指す言葉として使われるようになったためです。
つまり、段階を追って少しずつ上のステージへ進むイメージで考えると、「階梯」を上っていく感覚が理解しやすくなるでしょう。
身近にある言葉ではありますが、何か新しいことを始めたいと思ったときには、ぜひこの「階梯」という言葉と読み方を思い出してみてください。
一歩ずつ学びを積み重ねることの大切さを感じられるはずです。
