今日の難読漢字は
「美人局」
「侘しい」
「糾う」
「戦ぐ」
「凡例」
の5つです。
さて、なんと読むか分かりますか?
目次
まず最初の難読漢字は「美人局」
「美人局」
漢字だけみると、美女が働いているテレビ局のこと…?
もしくは、美人な局長の略語…???
日常生活で使う機会はあまりないため、漢字を見てもピンとこない人も多いのではないでしょうか。
しかし、ドラマなどで一度は聞いたことがある言葉ですよ!
「美人局」読み方のヒントは?
ヒントは、「つ」から始まるひらがな5文字。
美人局は「夫婦関係(内縁)のある男女が共謀し、女性が他の男性と浮気関係になったことを言いがかりに、金銭などを要求すること」という限定的な場面で使います。
類語には「ハニートラップ」などが挙げられます。
もうわかりましたね?
「美人局」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「つつもたせ」
です!
元々「つつもたせ」は、ごまかしや詐欺という意味の「筒持たせ」として使われていたのだとか。
「美人局」という漢字は、中国で使われていた言葉の当て字です。
そのため、知っていないと読むのは難しいかもしれません。
刑事ドラマや映画などを観ている時に、「つつもたせ」という言葉を耳にしたら、そっと思い出してみてくださいね。
次の難読漢字は「侘しい」
「侘しい」
この漢字は、ニュースや体験談などで使われる機会が多くあります。
日常生活でたびたび耳にする言葉なのですが、わかりますか?
「侘しい」読み方のヒントは?
「侘しい」はやりきれない気持ちや、頼るものがなく心細い気持ちを表す言葉です。
例えば……
田舎などの、廃れて活気のない商店街を指して
「シャッターばっかりで侘しいなぁ」
なんて言うこともあるかもしれません。
おわかりでしょうか?
「侘しい」の読み方、正解は……
「侘しい」の読み方、正解は……
「わびしい」です!
「わびしい気持ちになる」と言うと、希望が達せられずガッカリしたり、やりきれない気持ちになったりする姿を表します。
ちなみに「侘(わび)」の漢字は、日本人特有の美意識を表す「わびさび」の「わび」でもあります。
「侘び寂び」とは、不足や静寂のなかに奥ゆかしさや豊かなものを感じられること。
「侘しい」と聞くとどこか悲しい雰囲気が漂いますが、「わびさび」と聞くとなんだか綺麗な雰囲気がしませんか?
続いての難読漢字は「糾う」
「糾う」
「叫」という漢字に似ていますが、意味や読み方はまったく違います。
「糾弾する」の「糾」でもありますが、送り仮名があるときは「きゅう」とは読みませんよ!
「糾う」読み方のヒントは?
「糾う」には糸をより合わせたり、縄をなったりする意味があります。
いとへんにあるように、糸を絡ませるようにして、交え合わせるという意味があるのですね!
読みは「〇〇〇う」で、送り仮名を含めて4字です!
「糾う」の読み方、正解は……
「糾う」の読み方、正解は……
「あざなう」です!
わかりましたか?
有名な故事成語に「禍福はあざなえる縄のごとし」があります。
もっとわかりやすく言うと「不幸と幸福は交互に交え合った縄のようだ」みたいな感じ。
そこから転じて、
「不幸と幸福は交互に訪れるものだ」という意味が含まれるようになりました。
つらいことがあっても、それがずっと続くわけではなくかならず幸福が訪れる……と、前向きなメッセージが込められています。
もし身近で不幸に悲しんでいる人がいたら、ぜひ「禍福はあざなえる縄のごとし」を教えてあげてくださいね。
次の難読漢字は「戦ぐ」
漢字には、ときどき思いもしない読み方をするものがありますよね。
「戦ぐ」
もそのひとつ。
「戦艦大和」の「戦(セン)」や「戦う」など、日常的に使う漢字ですが、なかなか読めそうで読めません。
「戦ぐ」読み方のヒントは?
「戦ぐ」は、草や木の葉が風に吹かれ、揺れ動くさまを表すときに使います。
「秋風に揺られてススキが戦ぐ」
などなど……。
「戦」の字面から不穏な気配を連想してしまいますが、この読み方にはあまり怖い意味はありません。
おわかりでしょうか?
「戦ぐ」の読み方、正解は……
「戦ぐ」の正解は……
「そよぐ」です!
「風に揺られて草木が戦ぐ」は小説やお手紙、歌などでは定番の言い回しですよね。
「戦」には一般的な「たたかう」という意味のほかに「震える」の意味があります。
「草木が戦ぐ」と言う際には、後者の「震える」「振動する」が由来だと考えてよさそうですね!
ちなみに送り仮名を「く」に変えると、また別の読み方ができます。
「戦く」
読めますか?
こちらは「おののく」と読みます!
恐怖や不安で体がぶるぶると震えている様子を表します。
「そよぐ」と「おののく」
ぜひ覚えておいてくださいね!
最後の難読漢字は「凡例」
「雰囲気」の「ふんいき」「ふいんき」問題のように、漢字の読みをニアミスで覚えてしまうことがしばしばあります。
そこで今回紹介したいのは
「凡例」
です。
これ、正しくはなんて読むかわかりますか?
実は「ぼんれい」と読むのは間違いなのです。
「凡例」読み方のヒントは?
「凡例」は、本のはじめに掲載する、本の編集方針や利用方法についてまとめた箇条書のこと。
「凡」の字には「いろいろ」「ありふれた」「おしなべて」などの意味があります。
「平凡な人生」
「凡ならざるセンス」
などの「凡」は「ぼん」と読みますね。
だからこそ「ぼんれい」と読んでしまうのだと考えられます。
正しく読むためには「ぼん」以外の、もう一つの音読みを思い出してみてください!
「凡例」の読み方、正解は……
「凡例」の正解は……
「はんれい」です!
「凡」は音読みでは「ぼん」のほかに「はん」と読み、訓読みでは「およそ」「すべて」と読みますよ!
また「はんれい」はExcelのグラフ機能にもあります。
業務中にうっかり「ぼんれい」と読んでしまわないように、しっかり覚えておきましょう!
まとめ
あなたはいくつ読めましたか?
普段、さらっと読めるとかっこいいですよね!ぜひ覚えてみてください!(^^)!
最後までお読みいただきありがとうございました!