今日の難読漢字は
「行脚」
「野暮」
「為替」
「所謂」
「一寸」
の5つです。
さて、なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「行脚」
「行脚」
普段からよく見かける二つの漢字。
「修行(しゅぎょう)」「健脚(けんきゃく)」などのように使われることが多いことから、「ぎょうきゃく」と読んでしまった方も多いのではないでしょうか。
「行脚」読み方のヒントは?
ヒントは、「ある目的のために巡り歩くこと」を表す言葉です。
また「修行のために、僧侶が諸国を歩き回ること」を指す、仏語でもあります。
「雲水行脚」という4字熟語が有名ですね。
類語には
「巡覧」「ツアー」などが挙げられます。
「行」という字の読み方をすべて思い出せれば、おのずと答えがでてきますよ。
「行脚」の読み方、正解は…
正解は……
「あんぎゃ」
です!
「支援者に感謝の気持ちを伝えるため、全国行脚をおこなった。」
などのように使います。
「行」を「あん」と読むことを知らなかった人にここで豆知識。
「あん」という読み方は唐音と呼ばれ、江戸時代初期の唐(中国)の発音が元になっています。
ちなみに「行」の読み方一覧はこちら。
【音読み】
・コウ … 実行、横行など
・ギョウ … 修行、行事など
・アン … 行脚、行灯(あんどん)など
【訓読み】
・い(く) … 行くなど
・ゆ(く) … 行く、行方など
・おこな(う) … 行うなど
よく使う漢字なので、この機会にしっかり覚えてくださいね!
2つ目の漢字は「野暮」
「野暮」
「野」と「暮」は、どちらも小学生で習う簡単な漢字。
この2つが合わさった「野暮」は何て読むのか知っていますか?
「のぼ」ではありませんよ!
「野暮」読み方のヒントは?
ヒントは、「や」から始まるひらがな2文字。
「わからず屋で融通のきかない人やそのさま」を表すときに使われる漢字です。
また、「無風流なこと」「洗練されていないさま」という意味で、「野暮ったい」という言葉をよく耳にします。
ここまでくれば、もうわかりましたね?
「野暮」の読み方、正解は・・・
正解は……
「やぼ」
です!
「この状況で質問をするのは、野暮ってもんだろう。」
「彼氏がデートに野暮ったい髪型で現れたので、無性に腹がたった。」
などのように使います。
野夫(やぶ)が転じてできたという説や、藪医者からきたという説もありますが、どのような語源で生まれた言葉なのかは、分かっていないようです。
ちなみに「野暮」の反対語は、「粋(いき)」。
野暮ではなく、粋な男性・女性になりたいものですね!
3つ目の漢字は「為替」
「為替」
普段から見かけることも多いこの漢字。
「代替(だいたい)」という言葉に似てることから、読み間違えをしてしまう人も多いのではないでしょうか?
「為替」読み方のヒントは?
ヒントは、「か」から始まるひらがな3文字。
「遠くにいる人とも、現金の輸送を行わずに資金移動を行う仕組み」のことを指します。
また「取り替わすこと」「ひきかえ」という意味も持っています。
日常生活では、「為替手形」という言葉をよく目にしますね。
もうわかりましたね?
「為替」の読み方、正解は・・・
正解は……
「かわせ」
です!
「郵便局で現金を為替に変え、郵送してもらった。」
「海外旅行が趣味なので、常に為替の変動は確認している。」
などのように使います。
中世時代には「為替(かわ)す」の連用形「為替(かわし)」という言葉が用いられており、音変化をして「為替(かわせ)」と読むようになりました。
仕事や日常、さまざまな場面で使うことが多い漢字なので、読み間違えないように注意してくださいね。
4つ目の漢字は「所謂」
「所謂」
所(ショ)と読む漢字が入っているため、「しょせん」と読んでしまいがちなこの漢字。
しょせんは漢字で「所詮」と表記します。
それでは、「所謂」は何て読むのでしょうか?
「所謂」読み方のヒントは?
この言葉は、「世間一般でいうところの」「俗に言う」という意味で使われます。
類語には、
「言うなれば」
「言わば」などが挙げられますね。
最後にヒントをもう一つ。
この漢字は「い」から始まるひらがな4文字です。
そろそろわかりましたか?
「所謂」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「いわゆる」
です!
「所謂大物と言われる芸能人は、若いころ苦労した人ばかりだ。」
「私のお母さんは所謂、肝っ玉母ちゃんと呼ばれる部類だろう。」
などのように使います。
ではなぜ、
- 所 (読み方)ショ・ソ・ところ
- 謂 (読み方)イ・いわ(れ)・いい
という読み方の、この2つの漢字を合わせると「いわゆる」と読むのかというと…
所謂は2字以上の漢字を1語の日本語として読む、熟字訓に分類されます。
身近な言葉だと、「昨日(きのう)」「流石(さすが)」などが同じく熟字訓読みです。
そのため、漢字1つ1つを見ても読み方にはつながりません。
「所謂」は、熟字訓読みで「いわゆる」だ。
と、覚えてしまってくださいね。
5つ目の漢字は「一寸」
「一寸」
「一寸法師」のように、「いっすん」と読むイメージが強いこの漢字。
もちろん「いっすん」でも正解ですが、別の読み方があるのを知っていますか?
「一寸」読み方のヒントは?
ヒントは、「ち」から始まる4文字のあの言葉。
「物・時間・程度がわずかであるさま」
「すこしであること」を表現する際に使われることが多いです。
類語には「少々」「少し」などが挙げられます。
もうわかりましたね?
「一寸」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「ちょっと」
です!
「ちょっと待って!」「ちょっとだけ貸して~」
などのように、わずかであるという意味で使われることが多いですが、
「ちょっと名の知れた作曲家」
のように、かなり・けっこうという意味も持っています。
ちょっとは、ちっとの音変化から生まれた言葉で「一寸」は当て字です。
また同じく当て字で、「鳥渡」でも「ちょっと」と読むことができます。
普段ひらがなで使うことが多いため、漢字を知ってたら一寸(ちょっと)かっこいいですよね!
まとめ
今日の難読漢字5つ、あなたはいくつ読めましたか?
ぜひまた漢字クイズに挑戦してみてくださいね☆
最後までお読みいただきありがとうございました!