今日の難読漢字は
「特け」
「禁める」
「挙る」z
「付える」
「布く」
の5つです。
さて、なんと読むか分かりますか?
目次
1つ目の漢字は「特け」
「特け」
「特別(とくべつ)」「特に(とくに)」などでよく使われるため「とくけ」と読んでしまいそうになるかもしれませんが違います。
実はよく聞く言葉なのですが、なんと読むかわかりますか?
「特け」読み方のヒントは?
ヒントは、「特に」と似た意味でビジネスシーンやフォーマルな場面で使われる4文字の言葉です。
類語は
「ひときわ」
「格段に」
などが挙げられます。
「特け」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「とりわけ」
です!
「今年の夏は暑いけれど、特け昨日は暑くて大変だった」
このように、いくつかの中から一つを選んだり強調したりする時に使われます。
「特に」と同じ意味を持っているためほとんどの場合は置き換えて使えますが、実は使う場面によって置き換えができないこともあります。
先ほどの例文の「特け昨日は暑い」のように自分の意志では変えられないことは「特け」を使います。
一方、自分の気持ちや意思が入っている場合は「特に」を使います。
「みんなにもあげるけど、特にあなたには多くあげるね」
この例文のように意思を表す場合には「特け」と置き換えることはできません。
これからは「特に」と「特け」、シーンによってうまく使い分けたいですね。
2つ目の漢字は「禁める」
「禁める」
「禁止(きんし)」するという言葉がありますが「きんめる」ではありません。
「きん」は音読みですが、この場合は訓読みです。なんと読むかわかりましたか?
「禁める」読み方のヒントは?
「禁める」は物事の善悪を言い聞かせて納得させる様子を表す言葉です。
類語は
「正す」
「言い聞かせる」
「たしなめる」
「自制を促す」
などが挙げられます。
「禁める」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「いさめる」
です!
けれど実際に「禁」という漢字が使われることはまれで、実際には「諌める」が一般的です。
「諌める」は目上に対して使われる言葉です。例えば部下が上司へ直言して間違いや欠点を正させるというような場面で使われます。
「禁める」も同じような意味ではありますが、そこに「禁じる」「制止する」といったニュアンスが含まれます。
ちなみに似たような意味で使われる「戒める(いましめる)」は、主に目下に対して使われます。また「自らを戒める」のように自分自身に対しても使うことがあります。
「禁める」を使う機会はめったにありませんが、もし見かけた時にスッと読めたらまわりから尊敬されるかもしれませんね。
3つ目の漢字は「挙る」
「挙る」
「挙手(きょしゅ)」という言葉のイメージから「あげる」と読んだ人が多いのではないでしょうか。
でも「挙げる」の送り仮名は「げる」ですよね。では何と読むのでしょう。
「挙る」読み方のヒントは?
「挙る」は残らず集める、すべてを揃えるという意味です。
類語は
「一切合切」
「全部」
「何もかも」
などが挙げられます。
「挙る」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「こぞる」
です!
「町中の人が挙ってその花を見に来ている」
「この事件は新聞各社が挙って報道した」
のように使います。
「もろびとこぞりて」というクリスマスソングを聞いたことがあると思いますが、この「こぞりて」を漢字で書くと「挙りて」です。
「もろびと」は「諸人」なので、多くの人々が残らず集まっている様子を表しています。
のちに言葉が変化して「挙って(こぞって)」という言い回しも使われるようになりました。今ではこちらの言い方の方がよく耳にしますね。
クリスマスの時期になったらこの漢字を思い出してください。
4つ目の漢字は「付える」
「付える」
「付属(ふぞく)」「付加(ふか)」のように音読みでの印象が強い「付」ですが、
「ふえる」ではありません。
さて、なんと読むかわかりますか?
「付える」読み方のヒントは?
「付える」は相手に何かを提供する場面で使われます。
類語は
「譲り渡す」
「提供する」
「恵む」
などが挙げられます。
「付える」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「あたえる」
です!
「付」という漢字は「人」と「寸」が合わせてできています。
「寸」は物を持った手の形を表しており、ものを人に渡したりつけたりする様子を表した漢字です。
「あたえる」を漢字で書く場合には「与える」が一般的ですが、
「付」には「寄付(きふ)」や「付与(ふよ)」「給付(きゅうふ)」のように
「あたえる」という意味を持った熟語がたくさんあります。
実際に使うことはめったにありませんが、漢字の成り立ちと一緒に覚えておくと自慢できるかもしれませんね。
5つ目の漢字は「布く」
「布く」
「ぬの」という読み方のほかにも「財布(さいふ)」「昆布(こんぶ)」のように「ふ」と読む場面をよく見かけます。
その印象から「ふく」と読んでしまった人もいるかもしれませんが、違います。
「布く」読み方のヒントは?
人を役割や持ち場につけたり、物を設置したり、または決まった物事を多くの人に知らせる時に使います。
類語は
「配置する」
「発表する」
などが挙げられます。意味が複数ありますが、実はよく使う言葉です。
「布く」の読み方、正解は・・・
正解は・・・
「しく」
です!
「軍政を布いて迎え撃った」
「戒厳令を布く」
「鉄道が布かれたおかげで移動が楽になった」
のように使います。
「しく」という漢字は「敷く」が使われる場面が多いですよね。
では「敷く」と「布く」は使い方にどのような違いがあるのでしょうか?
「布く」は広範囲に行き渡らせる・置くという意味で使われます。
一方「敷く」は、「布く」で使われる意味にプラスして、一面に並べる、ものの下に広げるという意味もあるため使われる頻度が高いのです。
「敷く」はオールマイティでどこでも使えますが、「布く」と使い分けることができたらちょっとレベルアップできそうですね。
まとめ
今日の難読漢字5つ、あなたはいくつ読めましたか?
ぜひまた漢字クイズに挑戦してみてくださいね☆
最後までお読みいただきありがとうございました!