今日の難読漢字は
「二十日草」
「井蛙」
「仄仄」
以上の3つです。
全部読むことができますか?
挑戦してみてください!
目次
1つ目は「二十日草」
「二十日草」と書いてなんて読むかわかりますか?
「二十日草」ですが、(にじゅうにちぐさ)ではありません。
(はつかぐさ)でも間違いではありませんが、もっと馴染み深い読み方があります。
「二十日草」の読み方のヒントは?
花の名前です。
花言葉は「風格」「富貴」「恥じらい」などです
「百科王」「花神」といった別名もあります。
4月~6月が開花時期で、4月下旬~5月上旬が見頃です。
また、10月~1月にかけて咲く「寒〇〇〇」や、1月~2月に咲く「冬〇〇〇」もあります。
歌人、与謝野晶子はこの花を「神秘の花」、「熱の花」と呼び、多くの歌にこの花を登場させています。
さあ、「〇〇〇」はもうわかりましたか?
「二十日草」の読み方、正解は……
正解は……
「ぼたん」
です!
中国の詩人、白楽天が「花開き花落つ二十日、一城の人皆狂うが如し」と詠んだ歌が由来です。
牡丹の花が咲く20日間ほどは、多くの人が花見に繰り出し、花の香りと美しさに狂わんばかりに酔いしれる様子を詠ったものです。
もちろん、一つの花だと3日〜4日しかもちません。
中国の人は昔から20日間ほど牡丹を楽しんでいたようですね!
また、牡丹は花びらが一枚ずつ一気に散っていくことから、「崩れる」と表現するそうです。
散り際まで、凛とした風格を持った花ですね!
2つ目は「井蛙」
「井蛙」と書いてなんて読むかわかりますか?
井戸の「井」と「蛙」なので、(いかえる)ではありません。
「天井」(てんじょう)の「井」(じょう)とも読むので、(じょうかえる)でもありません。
もちろん、意味は「井戸の中の蛙」を表します。
(いどのかわず)と読みたいところですが違います!
「井蛙」の読み方のヒントは?
「井」を(い)と読むのは訓読みです。
では、「井」の音読みを知っていますか?
同じく「蛙」を(かえる)と読むのは訓読みです。
では、「蛙」の訓読みとは一体なんでしょうか?
この2つがわかれば正解したも同然です!
「井蛙」の読み方、正解は……
正解は……
「せいあ」
です!
中国の思想家である荘子の教えである「井蛙には以って海を語るべからず」という言葉が由来です。
日本では、「井の中の蛙大海を知らず」で有名です!
「井底の蛙」(せいていのあ)とも言います。
世間知らずで、見識が浅い人を例えた言葉で、自分の狭い知識や考えに囚われ、他の広い世界を知らずに得々としていることを表しています。
もっとたくさんのことを知って、自分の世界をどんどん広げていきたいです!
3つ目は「仄仄」
「仄仄」と書いてなんて読むかわかりますか?
「灰」という漢字に似ているので、(はいはい)ではありません。
さて、一体何と読むのでしょうか?
「仄仄」の読み方のヒントは?
ほんのり心が温まるようなときに使う言葉です。
5歳の子供が、3歳の子供と手をつないで歩いている光景を見たときや、
一家だんらんを見たときなどに、
「仄仄とした光景だな~」
とか、
「仄仄した雰囲気だね」
と言ったりします。
また、可愛い動物と触れ合ったりすると、
「仄仄とした気持ちになる。」
というふうに表現します。
英語にすると、
「Heart warming」
ですね!
さあ、何と読むかわかったのではないでしょうか。
「仄仄」の読み方、正解は……
正解は……
「ほのぼの」
です!
空がほんのり明るくなるときにも使います。
「空が仄仄(ほのぼの)としてくる」という表現をします。
また、「仄」を使った漢字には、
それとなく言葉や態度で表そうとしている様子を表した
「仄めかす」(ほのめかす)
などがあります。
仄仄した雰囲気を持っている人は。周りを和ませてくれる存在です。
心を癒してくれる穏やかな人が多いのではないでしょうか。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!